高嶺の・・・Ⅱ【ONEPIECE】 (ページ8)

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44話ページ8

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ここは、世界政府が世界中の凶悪犯を収監する目的で、無風の海域〝凪の海(カームベルト)〟に設置した海底監獄ーーー〝インペルダウン〟
海中となる地下は6つのフロアに分かれており、各フロアには特徴的な苦痛をともなく設備があり、下に行くほど凶悪犯が収監されている。

火拳のエースこと、ポートガス・D・エースが収監されているのは、その凶悪性の高さから〝存在を揉み消された〟囚人達の投獄されているフロアである通称ーー〝レベル6〟

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何やら、騒がしい囚人達の声に苛立ちを覚えながら目を閉じていたエースは顔を上げる
カツカツ。と人の歩く足音が無音の牢獄に響く。

エースの幽閉されている牢屋の前に、このインペルダウンの所長、マゼランが立ち止まった。
その後ろには数名の獄卒獣とそれを手懐けている者たちまでもいる。

ｴｰｽ「………何しに来た」

ﾏｾﾞﾗﾝ「お前に用があって来たのではない
新しい囚人を連れて来ただけだ」

後ろにいる獄卒獣に指示を出すと、抱えていた人物を牢屋の中に入れた。
その人物の姿を見て、エースは目を見開きその人物の名前を叫んだ。

ｴｰｽ「姉さん？！
てめェら！姉さんに何しやがった！」

ｼﾞﾝﾍﾞｲ「……Aさん！？」

Aに近寄ろうにも手にも足にも枷を付けられ鎖で繋がれているエースには何も出来ない
よく見ると、血を流して気を失っている事に気づき、目の前にいるマゼラン達を睨み付ける

ﾏｾﾞﾗﾝ「お前の公開処刑の日まで一緒だ
せいぜい最後を楽しむんだな」

ｴｰｽ「くそっ……！」

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首と、腕と、足と、足元に感じる冷たい感覚にAはうっすらと意識を浮上させる
止血がされてない状態で長時間血を流しているせいか、目の前があまりハッキリ見えていない

ｴｰｽ「姉さん！」

『………エース？
エース………！？』

ガチャっと音を立てた鎖で自分に置かれている状況を理解したA。
よく見るとAに付けられている手錠などは他の囚人達が付けている物とは違い、あの天竜人が奴隷に付けている物と同じだ。下手に動いたら反応して爆発を起こしてしまう

『ジンベイ？！なんであなたまでここに』

ｼﾞﾝﾍﾞｲ「少し……ヘマをしてしもうた……」

どうやらジンベイは、此度の白ひげ海賊団の全面戦争に七武海として招集を掛けられたらしいが縁がある故に断り、それで幽閉されたらしい

Aは黙って下を向いたままのエースを見た