高嶺の・・・Ⅱ【ONEPIECE】 (ページ21)

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57話ページ21

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ﾏﾙｺ「ん？あれはスクアード？
なんであんな所に……」

白ひげの後ろから息を乱している傘下の1人、スクアードが現れた
ずっと姿の見えなかった彼が、どうして本船に乗っているのか謎だ

ﾏﾙｺ「なっ………！？」

『父様…………！！』

スクアードが白ひげを刺した……。
それは唯一繋がれている映像電伝虫によって映し出された。
その場にいる誰もがその行動に目を開く
マルコは急いで白ひげのところに飛び、スクアードを押さえつけた

ﾏﾙｺ「なぜお前がこんな事！！」

ｽｸｱｰﾄﾞ「うるせェ！！
こうさせたのはお前らじゃねェかァ！！」

〝こうさせたのは〟……その言葉に引っかかる所はあるが、今は何よりも白ひげの状態の方が心配だ

片膝をつく白ひげに駆け寄り手を差し伸べようとしたが片手でそれを制す

ｽｸｱｰﾄﾞ「こんな茶番劇やめちまえよ！白ひげ！
もう海軍と話はついてんだろ！？
お前ら白ひげ海賊団とエースの命は必ず助かると確約されてんだろ！？」

『自分が何を言ってるのかわかってるの？』

ｽｸｱｰﾄﾞ「姉さんもしらばっくれようたってそうはいかねェぞ！
おれ達ァ罠にかけられたんだよォ！！」

そこからのスクアードの言葉は悲痛なものだった
ロジャーに仲間を殺され、どれだけ自分がロジャーの事を恨んでいるのか知っている白ひげがエースを仲間に入れたことが信じられないと

影で誰かに何やら色々と嘘を叩き込まれ見事に担がれたらしい

ﾏﾙｺ「バカ野郎！担がれやがったなスクアード！
なぜオヤジを信じない！」

ｽｸｱｰﾄﾞ「てめェまでしらばっくれやがってマルコォ！」

白ひげ「動揺する男を振り回した……
奴らの作戦がおれ達の一枚上をいったんだ」

スクアードの裏切りも確かに痛手になるが、それよりも白ひげの容態の方がおかしい
どれだけ心を許した仲間の攻撃だろうと避けられたはず、なのに今の攻撃は避けられなかった……
そう、体調は悪化するばかりの方向に進んでいるのだ

白ひげ「おめェ仮にも親に刃物つき立てるとは…
とんでもねェバカ息子だ！」

ｽｸｱｰﾄﾞ「うっ……」

殺される！と覚悟をしたスクアードは身を構えたが次に来た感覚は刃物が刺さった感覚ではなく人に抱き締められている感覚だった

白ひげ「バカな息子を
ーーーそれでも愛そう」

ｽｸｱｰﾄﾞ「ふざけんな
お前はおれ達の命を……！！」

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