店主 ページ7
風間side
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
雨が降って肌寒い日が続く梅雨時期。
商店街のお店をよく利用している近所のおばあちゃんやおじいちゃんは、暇つぶしがてら店に顔を出してくれる｡
そんな中で気に入った靴を買って行ってくれたらいいなぁと、
様々な種類の靴を多数取り扱うように心がけているんだ。
カウンターの奥でおばあちゃんに合うサイズの在庫を探していると、来客を知らせるベルが鳴った。
入り口の辺りを少し覗いたけど人影ゼロ｡(笑)
ベルが古いのか最近多い誤作動か…‥。
靴を持っておばあちゃんの元に戻ると可愛い顔が２つ。
不安そうに目を揺らしているまーくんと目が合うと顔の強張りが和らいだ｡
おばあちゃんに持って来た靴を履かせてサイズを再確認｡
早々にお会計を済ませてニコニコとお礼を言いながら帰って行った。
２人の元に戻ると、
何々？
作戦会議？(笑)
ソファーに絵が描いてある画用紙を広げて話し込んでいる様子…。
風間「何してるの？」
ﾋﾞｸｯ！
そんなに驚かないでよ…。
風間「今日は、ママとパパが一緒じゃないの？」
智「今日はね？まーくんと２人でおつかいなんだよ！」
風間「そうなんだ｡ママに何を頼まれたの？」
画用紙を俺の前に広げて一生懸命に説明してくれる智くん。
まーくんは、全身鏡の前でこの前ここで買って行った緑のカエルの長靴を見てポーズをとっている。(笑)
風間「そっかぁ！双子ちゃん１歳になるんだね！…早いなぁ。」
ベビーくつのコーナーに２人を案内した。
商店街の中唯一のくつ屋だから、
けっこう沢山種類があるんだよね〜。
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作者名：莉乃 x他1人 | 作成日時：2017年9月7日 16時
