第七十八訓 ページ30
·
「近藤さん…俺はアンタが思うほどキレイじゃねェ。人を信じるとかそーいう奴じゃねんだ。いつもアンタ達と一緒にいても溝を感じてた。俺はアンタらとは違うって。だから姉上もアンタもアイツの所へ…」
ドカァッッ!
『…ッ!』
…近藤さんは、沖田くんの言葉を遮るように沖田くんを殴った。
そして吹っ飛んだ沖田くんはナースさんが運んでいた台に突っ込んでしまった。
「何やってるんですか!?病院ですよ、ここは!!」
ナースさんに怒られてしまう。
『わああすみません!!大丈夫ですか?』
慌ててナースさんの方に行く。
幸いナースさんは無事だった。
「イテテ…随分と俺には手厳しいな、近藤さんは」
「そりゃお前がガキだからだ。トシがお前と同じ事言ったら俺ァ奴も殴ったよ」
…ていうか、アンタら警察ですよね。警察が病院で騒いだりしちゃダメでしょーよ。
そんな感想も、この雰囲気で口に出せるわけがなかった。
「てめーが勝手に掘った小せェ溝なんて俺達はしらねェよ。そんなもん、何度でも飛び越えてって、何度でもてめーをぶん殴りに行ってやる」
もう、何も言えなかった。
ただ、突っ立って見てるだけ。
「総悟、もし俺が曲がっちまった時は、今度はお前が俺を殴ってくれよな」
そう言い、近藤さんは行ってしまった。
・
「惚れてたんですよ」
沖田くんは、銀時の寝ているベンチの前に座り込み、口を開き出す。
「本気で 冷たくつっぱねられながら それでもずっと、野郎の帰りを待ってた」
それは私に言っているのか、銀時に言っているのか。それとも、ただの独り言か。
「ようやく吹っ切って、幸せ掴みかけたと思ったらまたアイツだ。何度姉上の邪魔をしやがる、ひでー奴だ。
……ひでー奴だよホント」
分からないけれど、でも、黙って聞かなきゃいけないと思った。
銀時は相変わらずの狸寝入り、いびきをかいている。
「………わかってまさァ。俺の姉上がひでー奴に惚れるわきゃねーってこと位。
ホントは…わかってた。いつ死ぬともしれねー身で野郎が姉上を受け入れるわきゃねーってこと位。
野郎が姉上の幸せを思って拒絶してたこと位。
野郎も姉上の幸せを願ってること位。
…わかってたんですよ俺ァ。でも癪じゃないですか………………野郎は、気にくわねェ」
…いつの間にか沖田くんの顔は、
「…気にくわねェ野郎のままでいいんでィ」
さっきよりずっと、穏やかになっていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
872人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニコぱー(プロフ) - そのへんの伊藤さんさん» ありがとうございます!!大変お待たせしてしまいすみませんでした!!これからも更新続けていく予定なので、お待ちいただけると嬉しいです。これからも頑張りますね!応援よろしくです! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - Hi!さん» 大変お待たせしてしまいすみません!!これからも、ノロマながらも更新は続けていく予定なので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
そのへんの伊藤さん - 続き気になります!更新頑張ってください! (2019年5月30日 16時) (レス) id: 82ec169f6c (このIDを非表示/違反報告)
Hi! - 待ってまーす (2019年5月11日 20時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!(`・ω・´)ゞこれからもよろしくお願いします!! (2019年3月24日 15時) (レス) id: 2e80244575 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニコぱー | 作成日時:2018年9月15日 21時