【銀魂】【続】男装やめても一般人になれなかった件

第六十三訓 ページ15

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「何で、あそこにいた」


『あそこってどこですか』


「ふざけてんのかてめぇ！！」


『ひぇ』






・






…現在、取り調べ室であろう場所で取り調べを受けています。


…土方さんに。





あの後、山崎さんはまだ聞きこみ調査を続けるみたいで、私は土方さんに引き渡された、という訳だ。



「話す気がねェんならどうなるか…わかってんだろうな」


『ひぃ』


…でも。


何で、よりによって土方さんなの！！？



怖すぎるよ！瞳孔かっぴらいてんですけど！


「話すかムショ送りか、どっちか選べ！！」
バンッッ！！


『話しますゥゥ！！』



土方さんは、思いっきり机を叩き大声を張り上げた。


ひぇぇぇぇこわいぃぃぃ



「…よし。で、お前は何で高杉の船にいた」


『偶然ですよ。本当にたまたまです。たまが飛んでたまたまそこにいっただけです』


「下ネタやめろ」


『下ネタじゃないです』




でも、本当に偶然だ。


あれが晋助の船だったとか知らなかったし。


あぁ、なんて不運なんだろう。



『要は…港らへんを歩いていて、飛んできたソフトボールをつい投げ返しちゃったらたまたま船の方に飛んでしまった、ということですよ』


「だからそれで何で船に乗ったんだ貴様は」


『だって！投げた直後にそのボールの持ち主の子供達が来たんですよ！？子供達のボールなんですよ！？自分の責任は自分でとるのが大人じゃないですか！私が投げてしまったんだから取りに行くしかないじゃないですか！！』


「そんで平然と船に不法侵入したのかてめぇ！？」



……あ。



やべ。



…確かに、不法侵入だ。



『…いや！でも！ちゃんと言うつもりでしたよ！？船の持ち主の人に、“ボールを飛ばしてしまったのでちょっとお邪魔します”って！

…なのに、船に乗ったら銃やら刀やら色んなもん向けられて！私は絶体絶命のピンチを体験したんです！むしろお詫びに何かを貰ったってバチはあたりませんよ！！？』



「自業自得だろ！！つーかよく無事でいられたなお前！！」


土方さんはそう言い口に含んでいたタバコを落とした。



…取り調べ中に煙草とかありえなくね？


……え、ありえなくね？




＊＊＊



テスト期間に入りましたので、1週間ほど更新が停止するかもです！


すみません！！！＿|＼○＿

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