【銀魂】【続】男装やめても一般人になれなかった件

第六十二訓 ページ14

「「「早く団子！！」」」


そう言い席に座る子供たち。



「あの子達、Aちゃんの知り合い？」


『……まぁ』

曖昧な返事をしながら団子を3本出す。


知り合いと言っていいのかわかんないけどまぁ知り合いだ。


「おばちゃんは俺達の子分だよ！」

「「子分！！」」



『…は』


…え、何で子分！？


つーか何で私そんなに舐められてんの。


このクソガキどもめ……！！


何度言ってもおばちゃん呼びやめてくれないし！！


「つーかさ、早くソフトボール返してよ！」


『あ、そーだった』


ハッとして、さっき買ったソフトボールを手に取る。


「ソフトボール…？」


山崎さんが疑問に思ったのかそう聞く。



「あのね！あのね！おばちゃん、昨日の夜俺達のボール飛ばしちゃったんだよ！！」

『ちょ…！』


何で君達が答えるの！？


人の失態をベラベラ喋りやがって…！



流石に子供に手を出す訳にはいかないので、私はその場で拳を握りしめる。



「そんでさ！おばちゃん、でっかい船ん中に入ってボールを取りに行ったんだ！」


「俺達もあんな船に乗ってみたかったけど、おばちゃんが、子供はもう帰れ、とか言うからさ！仕方なく今日ボールを取りに来たんだよ！」



……へ………



「……船…？」



『……ぁ…』




山崎さんが訝しげな顔でこちらを見てくる。



「ごちそーさん！」

「中々美味かったよ、おばちゃん！」

「また食わせてねー！」


そう言い私の手からボールをぶん取って店を出ていく子供達。




ちょ、ちょっと待てーー！！

爆弾落として帰んなよォォォ！！！




「……Aちゃん」

『……はぃ……』


消え入りそうな声で私は返事をする。


「取り敢えず、取り調べを受けてもらうね」


山崎さんはニッコリと笑い私にそう言った。




＊＊＊


星が赤くなりました！ありがとうございます！！｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡

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