最 後 の 秘 密【地縛少年花子くん】【男主】

「情報」 ページ9

場所変わり此処は中等部校舎。放課後で教室には人気が少なく、外からは運動部の元気な声が聞こえる。




「……光！」

「おう、A！！」


名前を呼ばれた少年は振り返り手を降っている。呼んだ少年は彼に駆け寄っている。夕暮れの日差しが窓ガラスを通って少年２人を照らす。




「ごめん！遅くなって！
移動教室の時に忘れ物してて……」


「大丈夫だ、そんぐらい！！……柚は良いのか？いつも一緒に帰ってんだろ？」








「……大丈夫、……大丈夫だから。」






.





「八番目はどうやら、生徒に紛れて生活しているらしいんだよね」


花子くんは持っている赤い本を広げて読み始めた。前に見た「生きている」「死んだ」生徒の本とは違って、顔写真には赤いペンでバツ印が書いてある。



「２番目の下僕が消された……、
ミサキ階段の所に行かないって選択肢は無いよねぇ」



意地悪くニヤつく花子くん。嫌な予感がして冷や汗が出る。




「……、そう言えば部活が〜……」

「そっか。



.



…………なんて行かせる気はないよ
ヤシロは部活活動ほとんど無いじゃん」


Uターンして足を踏み出すと、花子くんはガシッと私の肩を掴んだ。バレてたー！！！



.


「それに、ヤシロは俺の助手でしょ？」


やっぱりこうなるわよね……。

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