最 後 の 秘 密【地縛少年花子くん】【男主】

「せいぜい醜く生きてろ」 ページ14

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『…………助けられるよりも助けちゃったかな』




Aは屋上から落ちた男子生徒を見て溜息を零す。烏になっている楽無は彼の肩に乗りカァと答えた。






『そうだな……誰もオレの相談に乗ってくれないな
…………時間も迫って来ている』



そういう割には彼は楽しそうに笑っている。烏はポンと煙を上げて人間の姿になった。






「左様でございます……七番目「トイレの花子さん」様も我々の秘密を暴いてきています」


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『結と柚に頼んだものはまだか……？』


「何しろ、あの五番目「16時の書庫」様が境界で管理している物ですから……少々苦難するかと」




Aは少し苛立ってチャイナ服から制服に変えた。眉間に皺を寄せていた顔も笑顔に変わる。……これは彼が八番目から生徒に変わる瞬間だ。



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『"ボク"がコレを終わらせるまでは絶対にバレちゃいけない』

「……重々、承知しています」


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『この"オレ"を否定したもの全部殺してやる
……せいぜい醜く生きてろ』





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──パタンと開かずの間が閉まった。

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