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あの後控え室に戻って暫くして

海常vs誠凛の試合を見に行った。


第4クォーターの残り2分程のところだった

タイムアウト明けでベンチからコートへ移った黒子と目が合った。


試合は黄瀬のフリースロー2本から始まり

それから火神にボールが渡った。


黒子は火神と黄瀬の攻防を観察しているように見えた。

その姿が昔,私に分析の仕方を聞いてきた姿と重なって見えた。


それからしばらくしてもう一度誠凛がタイムアウトを取った。


慎重に攻めると思った誠凛は

試合開始早々RUN&GUN


何を考えているのかと思ったが

さっきの黒子の感じを見ている限りなんとなく分かった。


そう思っていたら黒子が黄瀬に付いた。

ボールを持った黄瀬は青峰のドリブルで黒子を抜き

赤司のアンクルブレイクで火神を抜いた

ゴール下に入った黄瀬は

紫原のトールハンマーで点を取ろうとしたが

誠凛の伊月さんによって弾かれたがそれを繋げて笠松さんに渡した。


残り約4秒。


すぐにボールを出した誠凛は

黒子のブザービーターによって点を決めた。



貴『…フフッ』



"頼もしい"



中学の頃彼に言った言葉。

もし今,同じチームに黒子が居て

今と同じようなことをしたとしたら

本当に頼もしいと思った。


試合の後,コートから出て少ししたところに誠凛がいた。



黒「Aさん!」


貴『?』



黙って通り過ぎようとしたら黒子に呼ばれた。



貴『おめでとう黒子…決勝戦頑張ってね』



素直に祝福の言葉をかけ去ろうとすると



黒「あの日Aさんの言った言葉の意味がやっと分かりました」



後ろから聞こえた黒子の声。



貴『へ?』


黒「"頼もしいよ"と言ってくれた意味

あの時はなにが頼もしいのか分かりませんでした。

けれど,今考えてみれば

あれはそんな存在になって欲しいという意味だったんじゃないですか?」


貴『…そーだよ

黄瀬がスタメン入りしてベンチに座る黒子が少し悲しそうに見えた

でも,黄瀬は黒子が控えてるから本気でプレイしてる事を黒子もしっかり理解していてほしかった。

貴方はこんなにも黄瀬にとっては頼もしいんだよって

それを今気づくとは思わなかったけど…


今の貴方は本当に…秀徳(うち)に欲しいくらい頼もしい』



そう言うと笑顔でありがとうと言った黒子。

私がどれほど貴方に助けられたか知らないであろう彼に
思わず笑みが溢れた。



貴『決勝戦…頑張ってね』



そう言い残して,私は帰路に着いた。

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るる(プロフ) - 花束を抱えてさん» 温かいコメントとても励みになります!少しずつにはなりますが、これからも更新頑張ります! (2020年6月21日 8時) (レス) id: c0c24767cc (このIDを非表示/違反報告)
花束を抱えて(プロフ) - 秀徳に合わせた原作沿いの作品でとても面白いです!!更新楽しみにしています!!応援していますよ(*´∇`*) (2020年6月20日 22時) (レス) id: 04dac8455e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - anii1202さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年5月15日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)
anii1202(プロフ) - 更新楽しみに待ってます。 (2020年5月10日 0時) (レス) id: 643105c71c (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - すずなさん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年5月9日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るる | 作成日時:2020年4月6日 14時

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