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第4クォーター残り約6分


バイオレーションをとられるまで残り10秒


点差は20点。



失敗する可能性は考えているよりずっと大きい。



でも




緑「俺が引き付けて…パスを出します」




あの日真ちゃんがこう言ってから

心配する必要はないと思った。


あの日から1度も

バスケをする真ちゃんのことを疑ったことは無い。


それは他の皆も同じこと。



タイミングを見計らう真ちゃんと高尾を見て

ふと頭をよぎったのは高尾との出会いだった。


すごく急というか…突然のことだった。






.






高「おーい,緑間真太郎君!」



体育館までの道のりを真ちゃんと歩いていた時だ。

後ろから真ちゃんを呼ぶ声がして、2人揃って振り向いたところに

君がいたんだ。



高「よっ!俺,高尾和成ってんだ。

バスケ部入んだろ?俺も入るんだ,よろしくな」


緑「…なぜ俺の名を知っているのだよ」


高「ぶっはははは…バスケやってて知らねぇ奴の方が少ねえよ!

そっちは桜華Aちゃんだろ?」


貴『あ…うん,そうだけど…』



ポンポンと、リズム良く進んでいく会話。

真ちゃんはともかく,

私の名前まで知っていた時は驚いた。



高「あれ?それなに?」


緑「おは朝占いの今日のラッキーアイテム

セロハンテープなのだよ」


高「ぶぶっふ…ははは!なにそれ?」


緑「なにがおかしいのだよ」


高「いや,おかしいでしょ!ラッキーアイテムセロテ?

しかも流しちゃったけど語尾もなぁに?

めちゃウケんだけど…あはははは!!」



"軽佻浮薄"

高尾に対する第一印象だった

真ちゃんも同じように思っていたと思う。


帝光よりも厳しい練習

これまでに何人退部したかなんて分からない


ただ、こんな中練習後に自主練をするのは

真ちゃんだけだった。


今日も綺麗に弧を描きリングを潜ったボール



高「ぶふっ…」


真ちゃんとは反対方向から聞こえた,笑いを吹き出すような声。

最近はよく目にするようになった彼は

高すぎ…と真ちゃんのシュートに対して感想を述べていた。



緑「それより、どういうつもりなのだよ」


高「ん?」



2人の声に耳を傾けていると

私も少し疑問に思っていたことをスラスラと高尾に告げた真ちゃん。


それを言われた後の高尾の表情は

どこか暗く…悲しそうだった。



高「つかやっぱ思い出してはもらえねぇか









.









俺中学の時,1度お前とやって負けてんだけど」

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るる(プロフ) - 花束を抱えてさん» 温かいコメントとても励みになります!少しずつにはなりますが、これからも更新頑張ります! (2020年6月21日 8時) (レス) id: c0c24767cc (このIDを非表示/違反報告)
花束を抱えて(プロフ) - 秀徳に合わせた原作沿いの作品でとても面白いです!!更新楽しみにしています!!応援していますよ(*´∇`*) (2020年6月20日 22時) (レス) id: 04dac8455e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - anii1202さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年5月15日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)
anii1202(プロフ) - 更新楽しみに待ってます。 (2020年5月10日 0時) (レス) id: 643105c71c (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - すずなさん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年5月9日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るる | 作成日時:2020年4月6日 14時

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