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赤「大輝,涼太,真太郎,敦そして,テツヤ

また会えて嬉しいよ

こうやって全員揃うことが出来たのは実に考え深いね」


そう言った赤司は

くるりと私の方へと体の向きごと変えた。


赤「Aもよく来てくれたね…会いたかったよ」


貴『…』



全てを見透かされているかのような彼の目から

視線を逸らすことなどできず

ただ無言で彼を見ていた。



赤「ただ…場違いな人が混じってるね

今僕が話したいのは,かつての仲間だけだ

悪いが君は帰ってもらっていいかな?」



赤司は黒子の後ろにいる降旗君に視線を向けるとそう言った。

誰もが逃げ出してしまいたい様な状況

でもそんな時に体は言う通りに動いてしまうとは限らない。

恐怖からかその場で動けない彼の肩に乗ったのは火神の手だった。


赤司を見つけると新しい遊び道具を見つけたかのような

目で会えて嬉しいぜと言った彼に,私は大丈夫かと思った。


上から火神を見下ろす赤司は真ちゃんに鋏を借り

そのまま火神の方へと歩いていった。



いや、持ち方おかしいからそれ…人殺す時の持ち方!!

1人頭の中でどうでもいい事を思っていると

顔面目掛けて鋏を刺した。


ギリギリの所で避けた火神だったが,さすがにそれは私でも驚いた。


前髪を切り終わると

鋏を返し今日の所は挨拶だけと言って帰る赤司に

青峰は声を荒らげたが


私としては早くお帰りになっていただきたい…



赤「全員あの時の誓いは忘れてないようだからな

ならばいい,次は戦う時に会おう。」


階段を上る赤司の後ろ姿を見ていると

急に立ち止まり振り返った彼は



赤「それからA

早く目を覚ませ…君ほどの能力を持つ人間には

もっと相応しい場所があることが分からないのかい?」


貴『…』


赤「そんな所では宝の持ち腐れだ」


貴『…は?』



彼はそれだけを言うと,再び歩き出した。


その姿を睨みつけるように見ているであろう私は

他人から見ているよりもずっと

怒りが溢れていた。



緑「なにをしているのだよ」


貴『!!ちょ…真ちゃん…ぐっ,ぐるし…』



睨みつけ動かない私のジャージの首元を引っ張り

歩く真ちゃんに苦しいと声を掛けるも無視。


貴『大丈夫だよ,私はずっと秀徳のマネージャーだから』


緑「分かっているならそれでいい」


私が言うと分かりやすく変わる顔

その顔を見ると自然と私も笑顔になった。






.







貴『ねぇ,いつまでこのまま歩くの』


緑「黙って歩け,馬鹿め」

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るる(プロフ) - 花束を抱えてさん» 温かいコメントとても励みになります!少しずつにはなりますが、これからも更新頑張ります! (2020年6月21日 8時) (レス) id: c0c24767cc (このIDを非表示/違反報告)
花束を抱えて(プロフ) - 秀徳に合わせた原作沿いの作品でとても面白いです!!更新楽しみにしています!!応援していますよ(*´∇`*) (2020年6月20日 22時) (レス) id: 04dac8455e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - anii1202さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年5月15日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)
anii1202(プロフ) - 更新楽しみに待ってます。 (2020年5月10日 0時) (レス) id: 643105c71c (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - すずなさん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年5月9日 22時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るる | 作成日時:2020年4月6日 14時

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