酔った彼氏の本音【鬼滅の刃】【短編集】

嘴平伊之助ー所有物の証 ページ5

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彼は口付けが下手くそだ




「いのすけ、いたい」
「どこがだ！」

「歯があたってカチカチいってるでしょ」
「俺は痛くねぇ」
「そういう問題じゃない」




そう言うと落ち込んだ表情になる伊之助


伊之助は小さい頃から山で育ってきてるから、人間の恋愛についての行為をあまり知らない


だから仕方ないと思う。





「これから練習して上手になればいいんだよ」
「仕方ねぇな、やってやるよ。子分の頼みだからな！」





むしろ私が初めてという事実が何よりも嬉しくて、これから上手くなっていく伊之助を育てるみたいで楽しい




ゆっくり育てよう。

そう思っていた









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あの日から1週間経った頃

3人が藤の家紋の家で任務を終えて休んでいると聞いて赴いたのだ






「Aちゃぁあん、助けてよお」
「こら、伊之助！落ち着くんだ！」



「がはははは！俺様にひれ伏せ！子分共！」

「これは、一体何が…」






炭治郎と善逸があばれまわる伊之助を捕らえようと必死になっている、

部屋中にむせ返るようなお酒の匂いがこもっているようだ





丁度、善逸が伊之助の腰に巻き付き、行動を阻止していた





「すまない、A。大きい任務が終わったからお祝いをしてたんだが、


お祝いで出された酒を3人で飲み比べをしていたらこうなってしまったんだ…」




飲み比べというところがまた、男の子らしい一面だが

あばれる伊之助は手が付けられないぞ、





「Aの力を貸してくれ！」
「まぁ、伊之助を止めるくらいなら…」





私は伊之助の方を向き、顔をできるだけ強ばらせて





「伊之助、ちょっと来なさい」
「あぁ？」






酔っている伊之助はいつもよりも暴れやすいから


伊之助を隣の部屋へと連れていった。

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