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私達はそれからたくさんお酒を飲んだ
少しずつ酔いは覚めてきたが、まだまだ頭が働かないものだ
「A、」
「なぁに」
「なんでここにいたの」
「素敵な殿方が案内してくれたの」
「んふふ」と私が柔らかに笑うと、無一郎はむっとした表情になる
「変な人について行くなって言ったじゃん」
「変な人じゃないし」
「僕以外の男についていかないで」
顔を近づけられ、思わず体を退いてしまうが
それも虚しく、無一郎に腰を抑えられて動けなくなってしまう
「えへへ、無一郎かわい」
「僕の話きいてるの？」
私は無一郎にそっと抱きつく、彼も手を背中に回してくれて、安心した形になる
「むいちろ」
「なに」
「私は無一郎しか見てないよ」
「そうじゃないと困るよ」
抱擁というのは不思議なものだ
包まれているようで、包み込んでいるようで、とても幸せを感じることが出来る
「僕、こうしてると幸せだなって思う」
「うん、そうだね」
「実際に鬼はいるし、たくさんの人は死んでるし、皆が幸せってわけじゃない
だけど、僕にはAがいればそれでいい。」
抱きしめる力が強くなる
無一郎は私の背中をトントンと叩く、向き合った私達は求めるように口を合わせる
「ん…ふっ、ぁ」
お互いの息が触れ合い、深くなっていく口付けに
周りの人達がチラチラとこちらを見ている
「む、無一郎、みんなめっちゃこっち見てない？」
「別に、見せつければいいんじゃない？」
そんな私達を見て、周りの恋人達が感化されてラブラブな雰囲気になっていくのがわかる
きっと、こうして甘えていられるのも今だけなのだ
「桜、たくさんついてるよ」
「無一郎も、たくさんついてる」
長い間桜の木の下に居たせいで、桜の花びらが私の頭にたくさん散っていた
「でも、このままでいっか」
「え、とってよ」
無一郎は幸せそうに微笑むと
「だって、今のA
すごく綺麗だよ。」
素直な気持ちが、1番心に響く
だからこそ、恥ずかしくなって、頭が沸騰する
彼がその時見せた微笑みは、私の人生の中で一番綺麗な笑顔だった。
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廣岡唯 - しのぶさん愛しているぞ村田さん大好きだ (2023年4月2日 15時) (
レス) @page17 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - kanaさん» はじめまして！こちらこそお読み下さりありがとうございます！きゅんきゅんしてくれて嬉しいです(*´`)最後の村田にこれからも癒されちゃってください！ (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - ぱーむくーへんさん» お粗末さまです！拙い文章をお読み下さりありがとうございました(*´`) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - 初めまして！^^*完結おめでとうございます！(*´-`*)どのお話もキュンキュンしました(/ω＼*)最後の村田さん,イケメンすぎました！(/// ^///) (2021年4月26日 22時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - 村田さぁぁぁぁん！！！イケメンが過ぎる。しゅきってなりましたありがとうございますごちそうさまでした (2021年4月17日 15時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒犬×96 | 作成日時：2020年3月19日 21時
