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「ねぇ、A。」
「なに」
「蕎麦屋の二階が、どういうことに使われてるか知ってるの?」
「え、蕎麦屋やってる人の寝床じゃないの?」
善逸は深いため息を吐き、私に口付けをしながらゆっくりと布団に倒す
「ぜ、いつ?」
「こういうこと、するんだよ」
「んっ…、ぁ」
口付けが深くなり、息が続かなくなる
善逸の手が私の体をなぞり、あらわになった私の太ももを持ちあげ、そこに跡をつける
「俺、好きな子とこういうことしたことないからわかんないけど、Aの事になると身体が勝手に動くんだ」
「んっ、」
好きな子、その言葉に反応する。
「善逸は、私の事。何番目に好きなの」
「なにそれ」
「甘味処のお姉さんとか、禰豆子ちゃんとか。たくさん可愛い子いるじゃん、私の事ちゃんと好きなの?」
「そんなの、比べるまでもないよ」
善逸は持ちあげた足を下ろすと、わたしの頬に両手を添える
恥ずかしくて、顔が見れない
「顔、ちゃんと見せて」
「…」
「真っ赤っか」
「うるさい、」
「Aとの好きと、禰豆子ちゃんとの好きは別の好き。
禰豆子ちゃんは普通に好きだけど、Aだけは特別なの」
「…」
「おれ、信用ない?」
「うん、すぐ女に飛びつくじゃん」
「じゃあ、俺がAだけってこと、今日証明してあげる」
善逸はそう言うと、酒を口に含む
「なにして、んぐっ」
酒を口に含んだまま、口付けをされる
温かくなった酒が口の中に流れ込んできて、飲んでしまう
「おれには、Aだけなの。毎日毎日愛してるなんて言うの恥ずかしいけど、俺は誰よりもAを幸せにする自信あるよ。
だから、絶対に俺から離れないで。」
布団に組み敷かれ、善逸の声が私の体を震わせる。
「今日は、それを身体に教えこんでやる。
俺以外なんて見られないくらい、どこでも俺の顔を思い出すくらい激しく
だから酔わなきゃやってらんないくらいのこと、してあげる」
目を光らせる善逸は、か弱いぜんいつではなくて
獲物を狩る野獣の顔つきだった。
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蕎麦屋の二階の意味は、ぐぐったらでてきます。
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廣岡唯 - しのぶさん愛しているぞ村田さん大好きだ (2023年4月2日 15時) (レス) @page17 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - kanaさん» はじめまして!こちらこそお読み下さりありがとうございます!きゅんきゅんしてくれて嬉しいです(*´`)最後の村田にこれからも癒されちゃってください! (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - ぱーむくーへんさん» お粗末さまです!拙い文章をお読み下さりありがとうございました(*´`) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - 初めまして!^^*完結おめでとうございます!(*´-`*)どのお話もキュンキュンしました(/ω\*)最後の村田さん,イケメンすぎました!(/// ^///) (2021年4月26日 22時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - 村田さぁぁぁぁん!!!イケメンが過ぎる。しゅきってなりましたありがとうございますごちそうさまでした (2021年4月17日 15時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒犬×96 | 作成日時:2020年3月19日 21時