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僕の戦い ページ36

二人がいない今が、ユウミさんともっと仲良くなれるチャンスなのに……。

作り笑いを浮かべて「何でもありません!大丈夫です!」と、自分でも何が大丈夫なのか分からない返事をし、ヨロヨロと窓から離れるのが精一杯だった。

「……そうですか。でも……何かあったら、私に言ってくださいね!」とユウミさんは言う。

ああ……いっそ言えたら良いのに……!
「あの二人、ユウミさんの前では良い人のフリをしてるけれど、本当は殺し屋なんですよ!!」って……。


全く、相打ちにでもなってしまえば良いんだよ!!
そんなに戦うことが好きならさ!
それか、誰か屋根の二人を見つけて警察に通報してくれないかなぁ……。

花瓶の花の世話を始めたユウミさんを後に、僕はやっとの事で3号室に入った。


お腹が痛いからベットに横になりたかったけど、僕は机に向かって座る事を選んだ。
朝から勉強に全然集中出来ていないもの。ここで休んでたら、何のためにサンクチュアリへ越して来たのか分からなくなる。
それに、あの二人の脅しに負けるなんて絶対嫌だ!!

僕は痛みに唸りながら、強い意志を持って本を開いた。
ただし、今苦手教科から入るのは精神的にも辛いので、僕は比較的得意である国語科の問題をやる事にした。

よし、一問目……

……あ"ーーー……う"ーーー……

ところが、痛みの所為で問題に集中出来ない。ペンを握る手は震えて変な字になってしまう。

頭を抱えていると、腹が立つ事に「トン、タン、タン、トトン」と、屋根の上の二人が出しているであろう音がどこからともなく聞こえて来た。

もし今、僕自身の安全が今後一生に渡って神さまから約束されるのであれば、二人を思い切り殴りたい。
あ、その為の腕力を授けてもらうのが先か……。


とにかく、どうしても一問目が解けなかったので、僕は二問目に飛ぶ事にした。

う"ーーーー………

ダメだ……。
答えを考える以前に、問題文が全く頭に入ってこない。
うーん、じゃあ三問目を先にやろう………

あ"ーーーー………

ああ、もう!!
全然分からない!!!
僕は頭をかきむしって机に突っ伏した。

あぁ……お腹が痛いよぉ……。
でも、これはトイレに行ったら解決する痛みじゃないし……。
何とか消化してくれよ〜……吐くのだけは嫌だぁ……。


なす(すべ)もなく、僕が椅子の上で悶えていると、突然背後でカサ……コソ……と微かな物音がした。

何となく嫌な予感がして、僕は振り返るのをためらった。

後ろの正面だぁれ?→←二つの影



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設定タグ:冒険 , 殺し屋 , 恋愛   
作品ジャンル:ミステリー, オリジナル作品
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シャーロック - 木の葉月さん» うん、お休み〜また明日ね! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» 全然美人じゃ無いっすよ。ちょっと風呂入って来るんで、また明日話そ。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» うわ、結構時間掛かるのね。コノハヅキはびじんだろーな〜 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» へへっ!30分前くらいに帰ってきたで (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» おお、お疲れ様〜! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木の葉月&シャーロック x他2人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/sherlock_rio?s=21  
作成日時:2020年10月3日 18時

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