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ベリーベリー・ラブ ページ18

更にユウミさんは、「リーハさんも食べます?さっき、ケーキを作った時に残ってしまったんです。」と僕にラズベリーを差し出して来る。

いや、ちょっと待ってください……。
そのたおやかな指に摘まれているラズベリーを僕が食べる??
無理だ!!
生きてて良かったと思った瞬間、多分死ぬ!

断る?それはもったいないっっ!
どうしよう!



その時、外からブロロロロ……と車が近づいて来る音が聞こえ、ユウミさんは「あら?」と窓の方へ注意を逸らした。

うん、今だリーハ!
照れて「死ぬ」とか言って辞退するなんてもったいない!て言うか、死んでも良いだろ!!ユウミさんの手渡しなんて滅多にないからね!

それーっっ!!

僕はその瞬間を逃さず、決死の覚悟でユウミさんの指からラズベリーを掴みとり、口に入れた。
ユウミさんはちょっとビックリしたように振り向いたけど、僕が「甘酸っぱくて美味しいですね……。」と言うと嬉しそうに微笑んだ。
「このラズベリーは、今朝摘んだものなんですって。市場のおじさんがそうおっしゃっていました。」
「そうなんですか!うん!確かに、まだ新鮮な緑の匂いがしますね!」

胸の鼓動がバレないようにユウミさんから一歩離れて、僕は何度も頷いた。

本当は、「鮮度なんて関係ない。ユウミさんの苺だから美味しかったんだーーっ!」と叫びたかったけど。

ふわふわと気持ちが浮き立って、今なら空まで飛べる気がした。
あぁこれは………僕、魂が抜けかけているなぁ。


僕が幸せに浸っていると、サンクチュアリの玄関のドアが開く大きな音がした。

「リーフさんがお帰りになったようですね!」
さっきの車の音はリーフさんか!
ユウミさんの声に、僕は現実に引き戻された。

「私ったら、スープにまだブイヨンを入れてないわ…。早く全部仕上げないと……!」
時計を見て、ユウミさんは慌て出した。
すごいスピードで鍋を掻き回し、オーブンから出した料理にパセリを振り、獅子奮迅の働きぶりだ。

そろそろ→←ユウミさんのお手伝い



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設定タグ:冒険 , 殺し屋 , 恋愛   
作品ジャンル:ミステリー, オリジナル作品
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シャーロック - 木の葉月さん» うん、お休み〜また明日ね! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» 全然美人じゃ無いっすよ。ちょっと風呂入って来るんで、また明日話そ。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» うわ、結構時間掛かるのね。コノハヅキはびじんだろーな〜 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月(プロフ) - シャーロックさん» へへっ!30分前くらいに帰ってきたで (2021年4月7日 23時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック - 木の葉月さん» おお、お疲れ様〜! (2021年4月7日 23時) (レス) id: 00557ff71e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木の葉月&シャーロック x他2人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/sherlock_rio?s=21  
作成日時:2020年10月3日 18時

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