最近の占ツクをただの絵描きが考える

特殊設定について。 ページ5

アルビノ、オッドアイ、男装女装、異形、能力者…。
　様々な特殊設定がありますよね。厨二心をくすぐるいい設定だと思います。
たまに注意喚起作品で「そんな普通にアルビノやらオッドアイがいるわけない」というような批判がありますが、私はいいと思います。
そもそもそういう特殊設定を持っているからこそ主人公キャラになったという見方もできます。
占ツクは特殊設定キャラ多いですが、募集企画等でない限り全て世界線の違うパラレルワールドの話ですし、問題はないと思います。

　問題があるとすれば、特殊設定キャラの扱いについてです。

　特に、アルビノキャラは白髪赤目という外見だけでアルビノを名乗っていて、アルビノであることの障害を考えていない設定が多い気がします。
特に顕著なのが服装で、アルビノなのに露出の多い服を着たり、メガネなどで視界をカバーすることもなく、眩しい日差しの中でも特に何かがあるわけでもない。
これって、本当にアルビノって言いますか？
私もインターネットで調べた知識しかありませんが、アルビノの方は非常に紫外線に弱く、目も生まれつき弱視な方が多いそうです。
通常より光を過敏に捉えるため日常の風景でも眩しすぎることがあり、光を見ると目に痛みを覚えることもあるとか。

　私からすれば、アルビノの方の白い髪や肌、瞳はとても綺麗で羨ましくなることもあります。
でも、実際にそれを体感している方は、その外見であることがいいことの方が少ない世の中だと思います。
もちろん、全員がそうとは言いませんが。


　実際に世の中にある症状や病気を扱う場合、中途半端なことはすべきではないと思います。
それを体感している方にも、キャラにも、読者にも不誠実な行為です。
最低限ネットで下調べをして、きちんと理解したうえで書かないのであれば、安易に特殊設定を付けるべきではありません。


　また、漫画原作にのみ登場する能力なんかの特殊設定もありますよね。
そういう設定は、原作ではそのキャラただ一人が持つ特別な能力であることも多いです。
そういう特殊設定を自分のオリキャラにつけるのは、意図せずとも原作を貶める行為です。

　わかりやすいので鬼○のね○こを例に出しますが、彼女は唯一、太陽を克服した鬼として設定されています。
なのに、オリキャラに同様の設定を付ければ、ね○こはその時点で唯一ではなくなり、原作が破綻してしまいます。

　それって、悲しいことだと思いませんか？

クオリティについて。→←キャラクターについて。　2 追記

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す