最近の占ツクをただの絵描きが考える

裏切り作品での原作キャラ崩壊について。解決編。 ページ27

今回はキャラ崩壊しないための持論解決案を書いていきます。


　前回、裏切り作品の問題点は、原作キャラのキャラ崩壊が起こりやすいことだと書きました。
では、何故キャラ崩壊が起こってしまうのでしょうか？
私はその理由は、作者の原作キャラへの理解が足りないことだと思っています。


　「原作キャラへの理解が足りない」などと言われると、「私はキャラも原作もこんなに愛しているんだからありえない！」と考える作者さんがいるかもしれません。
ですが私が言いたいのは、「いかにキャラを好きか」ではなく「いかにキャラへの理解が深いか」ということであり、好きと理解は別物であるということをご理解ください。


　具体的に理解とは何かというと、原作でのキャラの生い立ちや言動などの情報から、そのキャラがどのような性格で、どのような思考パターンで、どのような言動をとるのかを分析することだと考えています。
こういう風に書くと難しく感じるかもしれませんが、作品に当てはめて考えてみればそう難しくもありません。
つまり、もし目の前でいじめが起こった場合、原作キャラならどちらにどのような理由で味方するのか、という話です。
どちらに、ということについては、作品のストーリーに添って決めるのもいいと思います。
重要なのは、「どのような理由で」という部分です。
多くの裏切り作品はそこを曖昧に書いていたり、深く考えられていないせいでキャラ崩壊になってしまっています。
ですが、キャラが原作ならしそうにない行動でも、この理由付けをしっかりすることでキャラ崩壊や違和感をなくしていくことができると思いませんか？
例えば、正義感の強いキャラがいじめっ子の味方をした場合、その理由を「泣いている子を見過ごせない」「いじめっ子と仲が良く信じてあげたい」などの理由を付けるだけでキャラに寄り添った印象になります。
作者の中でそうしたキャラへの理解を進め、キャラの行動にしっかり理由を当てはめたうえで文章を書いていけば、自然にキャラが取りそうな言動を書いていくことができます。
もしそうした努力をしてもキャラ崩壊だと意見が来るのであれば、単純にその読者と解釈が合わないだけですので気にしなくてもいいでしょう。


　前話で書いたように、裏切り系設定はキャラの人間性を書くうえでとても魅力的だと思います。
なので作者さんには、ぜひキャラへの理解を深めて読者がキャラを深堀できる作品を書いて頂きたいと願っています。

検定の選択肢について。→←裏切り作品での原作キャラ崩壊について。

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