3話 ページ4
『…それで、我が国を合併するという話は、受けてくださいますでしょうか』
数秒の空白が訪れる。
ゆっくりと開かれた剣持の口から紡がれた答えは＿＿＿＿
剣持「いいえ。」
『………』
拒否の3文字であった。
剣持「まず、a国を合併する事に対してのこちらのメリットを提示して頂かないと判断ができません。
a国でしか取れない特産品や職人の技術、貴重な鉱石など1番分かりやすいものから、
詳しい内部情勢や隣国との関係など。あと政治に関わっている人間に関しての情報も欲しいですね。
他にもデメリットとして国民たちの反響は呼ばないかや、国はどれくらい廃れているのか等も。」
葛葉「やっべ〜…」
剣持「そこ、聞こえてますよ」
葛葉「うげっ」
マシンガンの様に放たれる剣持の言葉。確かに的確な指摘ではあるが、勢いが強すぎだ。
いくら一国の参謀でも気圧されてしまうだろう、と叶は思い可哀想にとAの方を見たが
『………なるほど。』
叶「え、」
全く気圧されてなどいなかった。
それどころか、その通りだとでも言うかのように相槌を打っている。
『つまり提示するべき条件は、a国を合併する事のメリット、デメリット。
そしてこの件について国民はどう思っているか。そして政治などの内部情勢の情報などですね？』
剣持「まぁ………はい」
伏見「という事で！その情報を持ってきてからでもお願い…」
『では、此方がa国の特産品とその輸出による年間の利益表です。』
伏見の言葉を遮り乍らAが机に置いたものは、間違いなくa国の資料であった。
農産物や鉱物など、細かく分けられたその情報に目を見開く葛葉に剣持。
剣持「……は？」
『生産効率や後継がいるかどうかの割合等も書いてありますのでどうぞご安心を。
そして此方は合併に対してのアンケートで、およそ80%が賛成という意見となりました。
残り20%も否定的な意見は少なく、不安からくる反対です。そして政治の内部情勢ですが……』
伏見「待って待って待って待って」
『？はい』
一同は驚愕した。多くの情報の提示を求めて、一度国に戻ってもらっている間にどうするか話し合おうかと思っていた剣持刀也は、1番と言っていいほど焦っている。まあ、それを顔に出すことは無いが。
まだ成人もしていない様に見える少女の口から流れてくる言葉は、此方の想像以上のa国の情報の数々。
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猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - りょーーさん» そんな気に入ってくださるなんて…😭ありがとうございます、とても励みになります！！ (4月4日 19時) (
レス) id: 278cf1e01e (このIDを非表示/違反報告)
りょーー - 最近この界隈ハマったばかりなんですが、設定と世界観が癖すぎて…辛いです……これからもずっと応援してます！！ (4月3日 23時) (レス) id: f52fe25127 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - Upa丸さん» こういうシンプルな声援も良いんだよな……真っ直ぐなその気持ち、めっちゃ沁みました！更新頑張ります！ (12月20日 20時) (レス) id: a7af9d7ebe (このIDを非表示/違反報告)
Upa丸(プロフ) - 本当に大好きですーーー！これからも無理せず活動頑張ってください！！ (12月20日 19時) (レス) @page39 id: 3c4a854e64 (このIDを非表示/違反報告)
猫のお餅( ･ω･ )(プロフ) - ??さん» ありがとうございます！頑張ります！ (12月10日 18時) (レス) id: 6ee307290c (このIDを非表示/違反報告)
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