つよく、はかない。

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圭人side



「何買ってく？」

「苺でも買っていけば平気でしょ。」



今日は知念と一緒に山ちゃんの家に行く。

お昼は山ちゃんが作ってくれるらしい。

約束の時間まで暇だし、手ぶらで行くのも……ということでスーパーに来ていた。



「涼介、最近顔色悪いよね。」

「そうだね……」



役作りってことは分かるんだけど……

ストイックすぎだから。

そんな会話をしたからか、自然と栄養たっぷりの食材がカートに入れられていた。




「なんか僕、嫌な予感する。」

「ええ……？」


どうしてそういう予感は当たってしまうのだろうか。







「ちょっと涼介……？顔真っ青だよ？」

「ちぃ、もうちょっとで餃子焼けるから。」


お邪魔しますを言ったあとの二言目がこれだ。


だけど、山ちゃんはいかにも体調不良ですっていう顔をしていたから知念の気持ちもわからなくもない。



餃子焼けるからって……

知念、怒るよ……？



「山ちゃん……あとはやるよ？」

「圭人、ありがとう。でも大丈夫だか…っ…………」


ふらついてしまった山ちゃんを知念が支えてソファまで誘導。

手際がよすぎる。流石だ。


「まったく……」

「ちね……ごめっ……」

「うわ……目の下真っ白じゃんか……」




2人の声をききながら餃子とか、炊いてくれたご飯をよそったりする。

辛かっただろうに……俺たちのためにって。



優しすぎるよ。

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