特別なチカラ＿＿2 (ページ6)

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宏太side

「これが俺と涼介の出会い。薮先生はもっと衝撃的な出会いをしたとか。」

「ああ……そうですね、かなり……。」

そういえば、あれから涼介くんと会ってない。

まともな会話だってしてないな……。

「ここからは学校生活のことを……」

櫻井先生は話すのをやめて、笑顔で手招きをした。

誰だろ……？

櫻井先生が手招きをして呼んだのは……

「こんにちは。櫻井先生、薮先生。」

中島先生だった。

「久しぶり！」

「お久しぶりです。」

「またかっこよくなった？」

「そんなことないですよ～」

かなり仲が良さようだ。

俺もあんなふうに仲良くなることができるのだろうか。

「なぜ、ここに？」

「ニノに頼まれて過去の話とかしているんだ。」

「あー…なるほど。」

「これから学校生活のことになるから時間があれば補足とかしてもらえるとありがたい。」

「分かりました。」

トントン拍子で話が進んでいき、俺の斜め前に中島先生が座った。

「では、学校生活について話しますね。」

「はい、お願いします。」

中島先生の何か思い詰めるような表情が気になりつつ、櫻井先生の話に耳を傾けた。