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恋をすると、キラキラ輝いていて。
日陰なんて気にしないくらい、暗闇に染まることもないくらいに
キラキラしているものだと思ったいた。




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ガヤガヤと賑わう人だかり。
パーンッと空気音が鳴っては鳴りだす音楽に走り出す生徒達。
さっきまでのガヤガヤが”がんばれ”の共通の言葉に変わる。

体育祭、この学校に入って2回目。中学生も含むなら5回目。
運動会とはまた違って何色ものグループに分かれて行って
絶対的意見の高学年がいない分、メイクも衣装も自由に決められる
高校性の体育祭は好きだ。




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「あれ、なあくんは?」




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さっきまで競技に出ていた生徒達を応援し終わり
真美ちゃんと校舎内の自販機に向かう。

赤色の可愛らしい共通のTシャツに、
真美ちゃんとお団子ヘアをお揃いにして
お揃いのメガホンも持ち歩く。
メイクは日差しに汗に、きっとぐちゃぐちゃになるだろうから
いつもより濃いめに仕上げた。




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「さあね、他校の生徒に話しかけられてたよ。」

「え!?」

「やだ、癒し系〜とかなんとか言われて、
 当の本人まんざらでもない顔してましたー」




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少し不貞腐れたように自販機のボタンを強めに押す真美ちゃん。
私、真美ちゃんなあくんが好きだと思うんだけど…
恋って素敵なようで少し厄介だ。




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「そっか」

「Aは?浮所大先生見た?」




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真美ちゃんは浮所くんの事を”浮所大先生”と呼ぶようになった。
呼ばれてる浮所くんも何も言ってないから、
きっとこのままの呼び方でいいんだと思った。




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「まあ、安定の人気でございまして…」




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登校してから見てもなければ話してもないけど
どこにいるかは歓声が聞こえる声が聞こえたらすぐにわかる。

あまりにも囲まれ過ぎてて浮所くんの顔は1回も見れてない。
会いたいな、ひと目でもいいから見たいな。




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前まではそんな事、思ってもいなかったのたのに。
そんな事を思うようになんてしまったのは、
私の中で浮所くんへの気持ちが強くなっているから。




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『俺に会いたがってるのは、どこのだあれ?』




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自販機にお金を入れてからボタンを押そうと思った時、
背後からオレンジジュースのボタンを押されたと同時に
聞こえる声。

今1番会いたくて、声も聴きたくて顔も見たかった人。



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「浮所くん!」

「ほんと、エスパー並みにタイミング良いよね」

『相性がいいって言ってくんない?』




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設定タグ:浮所飛貴 , 那須雄登 , 美少年   
作品ジャンル:恋愛
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Shiro.(プロフ) - 梨乃さん» 感想ありがとうございます!励みになります、うれしいです!!! (4月10日 11時) (レス) id: 5a97038d8f (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - ものすごくキュンキュンしました!続きが楽しみです^_^ (4月8日 8時) (レス) @page36 id: 5cceb5056f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shiro. | 作成日時:2024年2月26日 22時

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