3 ページ3
.
.
.
そこそこ高い身長に黒い色でサラサラの髪。
少し重めの前髪から見える切れ長の目、浮所飛貴くん。
.
同じく高身長で明るめの茶色でサラサラストレート。
二重で大きな目に笑うと見えるエクボ、那須雄登くん。
.
.
.
いわゆるイケメンと呼ばれるほどの目立つ容姿をしている
彼らのことは1度見ただけで覚えてしまった。成績も優秀らしい。
.
.
「きゃー!!!!」
.
そんな彼らはもちろん、女の子にモテる。
つい先週も那須くんに3年生の女子生徒が告白したとかどうとか。
浮所くんは女の子をとっかえひっかえしてるとか。
それらは噂にすぎないけど、
そんな噂も納得してしまうほどの圧倒的顔面。
.
.
「登校時間かぶったね。」
「だね。」
.
.
入学してすぐに”かっこいい人がいる!”と話題になった。
そして2年生に進入して、1年生からも3年生からも
注目を浴びるようになり、他クラスの子はもちろん
彼らを一目見ようと彼らが移動する場所に集まる。
.
自分でいうのもなんだけれど、
私は平々凡々を絵に描いたような存在。
近づくこともなければ、関わることもない。
むしろイザコザに巻き込まれたくないからこのままでいい。
.
.
真美ちゃんは可愛いからモテる。
男子生徒も何人か真美ちゃんを見ようと集まるんだけど、
.
「うーっす!」
「来た」
「真美のどこがいんだろうねえ」
「いいとこだらけでしょ」
.
真美ちゃんの幼馴染、藤井直樹、なあくんが
近くで見守ってくれているから、私も安心。
.
「仲良いね」
「「よくない!」」
.
.
今日も息ピッタリな2人が、微笑ましい。
.
.
.
205人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Shiro. | 作成日時:2024年2月26日 22時