好きなのに。【狗巻棘】《完結》

２３話 ページ24

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『ごめんなさい、先輩』




「おかか、」









パッと手を離す。

何故か先輩は物惜しそうな顔をしていた。








『先輩？やっぱり気分悪くしちゃいました？？』









「おかか、」






否定されても、説得力ないと言いますか…。








『先輩、悟と来たんですよね？』









「しゃけ、……高菜？」






『悟呼びは本人がそのままで過ごせ、と言ってくれたので。

私が呼びたいように呼ばせてもらってます。






悟と来てるって分かった理由は、何となくの勘です。

でも、扉を開けた時少し驚いたような、救世主消えたー、みたいな顔がしてたので、







もしかしたらな、……と』









「しゃけしゃけ、」









良かった、合ってた。









内心、凄く勘だったから合ってるか不安だった。

違ったらある意味の黒歴史よ。









「ツナマヨ、」






『え、はい、ツナマヨ美味しいですよね』









「しゃけ、……おかかッ！！」






え、それはどっち！？








『否定なのか肯定なのか……どっちなんですか(笑)』









「ツナ、しゃけ、おかか、」







美味しいけど、意味が違うって意味なのかな。









『美味しいけど、先輩のツナマヨは違うってことですか？』







今の私のセリフ、語彙力ヤバかったな。









「しゃけ、」




あ、やっぱり。

というかこれすら「おかか」だったら私の頭爆発してたな。








うんうん(１人で納得)









『先輩、悟のところに戻りましょう？』






多分ホテルの近くにいるんじゃないかな。









「おかか」









えっ！？





『戻らないんですか！？

まさか、悟の奴先に帰ったのか…、、』









「おかか、」







えっ。









『悟はいるんですよね？』





「しゃけしゃけ、」








『でも悟の元へは帰らないと？』





「しゃけ」









おう、マジか。









「高菜、ツナ？」





『いえ、嫌という訳では無いです！！』








ただ、私の心臓大丈夫かな。

口から滅び出ないかな。








お見合い中、ずっと狗巻先輩の事考えてたから。

余計恥ずかしくなるんですけど。









『でも、先輩も服装変えてるんですね、』






「しゃけ、すじこ、」









『真希先輩とパンダ先輩ならやりかねないかもですねww』









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