Ep.51「それは過ぎた重荷だった」 ページ7
コンビニ強盗で警察学校生だった陣平くんに会った時から、三年後。
一級術師である私は
「せいっ」
「ゲァア"ぁぁぁ！！！」
日本各地で、呪いを祓って祓って祓いまくっていた。
真面目に、本当に呪術師の人手不足が真面目に危ぶまれる。今日はなんと十八連勤目、そして次の休みは十日後！死ぬわ！！
本日の補助監督の三上さんが、私の目の下のクマを見てギョッとしていたのでよほど酷い顔をしていたのだろうとは分かっている。(ちなみに彼女、三上さんは私の一個下で、割と仲がいい。よく私の任務に同行してくれる。)
それでも、次の任務先への移動中、車の中で三時間ほど寝させてもらったので少しは回復したが、それでも取りきれぬ身体の疲れよ。
「えーっと、ひぃふぅみぃよ……」
準一級呪霊が四体。報告書通りきっかりきっちり祓ったな。
よっし、次の任務先。
私は回れ右をして、呪いを祓い終わった裏路地を後にする。
怪我はないが、ごみ溜めに片足を突っ込んだ。お風呂に入る余裕はない。除菌シートを何故今日に限って忘れたよ。
ドラッグストア近くにあるかな、とスマホを検索する。
あ、そう言えば近くに杯戸ショッピングモールあるじゃん、そこに行くか……と考えて、三上さんに遅れる旨を連絡しつつ、大通りの歩道に足を踏み出した、その時だった。
横から走ってきた男の人と、ぶつかりかけたのは。
「うわっ！？」
「うおっ！？すみません！大丈夫……って、Aちゃん！？」
「え？研二くん？」
その人は、私の幼馴染みだった。
機動隊の重そうな服を着た研二くんは、とても焦っているようだった。走っていたからだろう。額に脂汗を浮かべている。
そして片手に開いた携帯を持っていた。あぁ、通話中。何か事件だろうか。この街の隣、米花町だし。
「悪い！今急いでるんだ！また後でな！」
「う、うん」
そうして、彼は嵐のような速さで私のもとを去っていった。彼があんなに慌ててる姿は見たことがない。だって研二くんといえば、大抵は飄々としているのがデフォルトだし。
一体何が……？と不思議に思った私の耳に、目の前を過ぎ去る研二くんの怒号が、その答えを教えてくれた。
一瞬にして、目の前が真っ暗になった気がした。
「死んだら許さねえぞ！松田！！」
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やなり(プロフ) - トマトまとさん» 温かいお言葉をありがとうございます！(T-T) 拙作を好きだと言っていただけて本当にうれしいですし、トマトまと様をときめかせることができたようで良かったです(*^ω^*) こちらこそ、最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2022年12月13日 14時) (
レス) @page28 id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！最終話を読んで、裏設定を読んで、更にこの作品が好きになりました。愛っていいなぁと思うお話で、キュンキュンしながら読ませていただきました。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました！ (2022年12月11日 13時) (レス) id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
やなり(プロフ) - 愛実さん» お待たせしました！！最終話を更新いたしました。楽しんでいただけたらうれしいですm(_ _)m (2022年12月11日 11時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
やなり(プロフ) - そらさん» ありがとうございます！大変遅らせながら、最終話を更新しました。楽しんでいただけたらうれしいです(*´꒳`*) (2022年12月11日 11時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - めちゃ続き気になる…、！！！更新待ってます！！無理しない程度で頑張ってくださいッ！ (2022年10月6日 18時) (レス) @page23 id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やなり | 作成日時：2022年8月4日 14時
