東海と！ (ページ43)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:162,897 hit

▽ ページ43

だいぶ体調も良くなってきたので

りょうくんの運転する車に乗って

てつやの家に向かう。

いざ、玄関を開ければ駆け寄ってくる人たち

と「A！！大丈夫か！？」

て「りょうばっかり！」

『今回はりょうくん責めるのおかしいげ！』

と「おいりょう！どうやって家入った！」

り「お互いの家の鍵持っとるもん」

と「な、そんな、べーすけな！！！！」

『親がそうしろって！』

一人暮らしを始める際に

不安がった母親がりょうの母親と話して

お互い何かあったときに、と、合鍵を持たせたのだ

どう考えてもおかしい。

幼馴染みとはいえ、成人した男女がお互いの家の鍵を持ち合うのはよろしくない

私はりょうが女の子を連れ込んでいる現場に遭遇したくないため、ほぼ使ったことがない

りょうは、めちゃくちゃ使ってるけど彼氏ができれば気を遣ってくれるし、配慮がしっかりしてるので気になったことはない

と伝えれば

て「そんな！生まれた時から運命が決まってたって言うのか！」

なんて半泣きで叫ぶからみんなでお腹を抱えて笑う

可哀想になって頭を撫でてあげれば

にへーって困ったように笑って抱きついてくる

『てっちゃん、心配かけてごめんね』

て「俺も叫んでごめんね、今度俺もAん家行ってもいい？」

『それは無理』

て「なんで！？そこは「おいで！」って言うところだら！」

『まぁ考えておく』

り「はい、A体調悪いんだから早く横にさせてあげよ」

と「布団敷いといたぞ」

『ありがと』

と「…やけに素直じゃねーかや」

り「としみつ照れてる笑」

ぎゃーぎゃー騒いでるはずなのに

心がだんだん落ち着いてくる

あーこの人達いると私は安心できるんだ

『ねむい…』

一言発せば

みんなで座敷に運んでくれる

静かに、けど、近くに

広い家の中で

みんなで座敷で時間を潰してくれてた

夜になれば熱も下がって

楽しい楽しいお泊まり会の始まり

お泊まり会は

また別のときにでも話そう