東海と！ (ページ33)

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寒い日＊tsmt ページ33

としみつside

撮影終わり、雪が降り始めたから
歩きできてたAを車で送っていくことになった

『ねえねえ、としみつ、小腹空かん？』

と「コンビニ寄るかや？」

コンビニ内でふらふらと食べたいものを探す

結局ピザマンと肉まんを買って半分こずつすることになって車に戻る

『なんか懐かしいね。昔もこうして帰ってた』

と「あ、それ俺も思った！」

『あれから何か変わったかなぁ』

と「とりあえずAの天然さは変わっとらんな」

『は！うざ！としみつのぽんこつも変わっとらんわ！』

いつも通りの痴話喧嘩だって
肉まん頬張りながらだと幸せな時間になる

『高校生に戻りたいなぁ』

唐突に、前を真っ直ぐ見てAが言う

と「今に満足してないん？」

『ううん、逆。うまくいきすぎて怖くなる時がある』

自嘲気味に笑いながら話しているのを
運転しながら横目に確認する

『私、病院勤務も辞めて、東海オンエアになって、毎日楽しくて幸せで…このままでいいのかなって。6人に甘えてるだけなんじゃないかなって…』

と「んなバカなこと考えとったんかや？ほんとAはバカだげ」

『なっ！こっちだって真剣に悩んでるの！素直に話したのに…』

と「Aはそのままでいいっちゅーことだげ。俺は、そんなAのこと好きで一緒におるんだから変わられたらこっちが困るわ」

素直に思ってることを伝えて頭を撫でると
恥ずかしそうに顔を真っ赤にして俯く

『んん～やっぱり高校生のときのポンコツとしみつでおってよ！』

そんな優しくせんで…甘えちゃうげぇ…

なんて言ってくるAは可愛すぎて
守ってあげてないとすぐに消えてしまいそうなくらい儚い

と「変わっていくものがたくさんある中で、俺らは俺ららしくおればいい。それにファンが付いてこなくたって、もともと俺らは俺らが楽しいことやってきただけだげ」

『ありがとう惚れそうになった』

と「俺は惚れさせにいったけどな」

『なにバカなこと言っとるかや』

と「俺はAのことずっと、好きだからな」

『私もとしくん好きよ。一緒に肉まん食べてる時間は2人だけの特別な時間だげ』

もうAの家についちまうって
まだ一緒にいたいって思って

車のスピードを緩める

いつかは、周りも認めてくれる2人になれたら…

こいつにはそんな気一切なさそうだから手強いけどな！

今は、少しでも一緒にいられるように

こいつを一生懸命隣で励ますことに専念してやる