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「俺も勇吾の意見には賛成だな」
「圭吾までそんな事言うのー？」
「ごめんごめん、でも心配だからさ。ね？」
圭吾の困ったように笑う顔を見て、宏光は渋々と頷いた。
「ストーカーなんて嫌な感じだな、なんでそんなんするんだろ」
フォークでサラダを突きながら溢す宏光の小さな呟きに、圭吾は真面目な顔付きで答える。
「単なる嫌がらせか、もしくは好意を持っている相手に近付きたいか…」
「でも余計嫌われんじゃんそんなの、好きならもっと堂々とさぁ」
「んー、…きっと、それができない人がストーカーに走っちゃうんだろうね」
「ふぅん…」
宏光はもぐもぐと口を動かしながらチラッと俺を見る。
何だよと問えばグッと眉根を寄せて口の中の物を呑み込んだ。
「…勇吾も気をつけてね？」
「…は？」
「ほら、勇吾仕事柄夜に出歩くことが多いだろ？」
「クッ、俺の心配なんてする必要ないだろ」
かわいい見た目をしている宏光ならともかく、こんな黒づくめの成人男性襲う奴なんてどこ探してもいないだろ。
宏光もさほど本気で心配している訳でもないのか、それもそっかとすぐに話題は切り替わる。
そう、今この瞬間誰もが想像していなかった。
まさかそのストーカーとやらにこの俺が襲われることになろうとは。
.
「……チッ、うぜー…」
また聞こえる。
ここ何日か、家に向かう帰り道を間隔開けて付きまとう不気味な足音。
最初は気にも留めなかったが、何か嫌な予感がして足を止めると背後の足音がピタリと止まる。
再び歩き出せば足音も同じ速度で動き出す。
それが一日だけでなく、三日続いている。
マジかよと頭を抱えたくなる。
一体何が悲しくてこの俺がストーカーなんかに遭わなければならないのか。
今日こそは何のつもりだと問い質してやる。
そう思い振り返ると、人影はどこにもない。
「……」
しばらくジッと見据えるも出てくる気配は無い。
溜め息を吐いて踵を返し歩きだせば、またコツコツと足音が聞こえ始めた。
「…何なんだよ」
さすがに嫌な鳥肌が立つ。
角を曲がって猛ダッシュで距離を取り速度を落とさず家に入る。
鍵をかけてようやく詰めていた息を吐き出せば、じんわりと嫌な汗を掻いている事に気づいた。
「……情けねぇな…」
得体の知れない恐怖が押し寄せ、そのままズルズルと蹲った。
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絢音(プロフ) - こっちゃんさん» こっちゃんさん♪宏光も圭吾も、大好きをまっすぐ勇吾に伝えるというのを大事にして創ったので、そう言ってもらえて嬉しいです(^^)わぁ！お心遣いもありがとうございます！今書くのが楽しい時期になってるので、また次作に向けて楽しく書いてます(^^)♪ (2021年2月11日 23時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - のこさん» のこさん♪お久しぶりです(^^)おや、更新通知が？青い鳥でもほぼリアルタイムでお知らせしてるので気づいてもらえて嬉しいです♪始めから読んでくれたんですね！嬉しい♪3人のその後の話なども、またいつの日にか…。それまではここの3人にまた会いにきて下さいね♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - つーちゃんさん» つーちゃんさん♪ふふ、ずっと読ませて下さいと言われたすぐ次に完結させてしまった何とも悪いタイミングの悪さに若干気まずくなっております(￣∀￣)笑。でも終わらないでーって、すっごく嬉しかったですよ♪またいつでも双子と宏光に会いにきてやって下さいね(^^) (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» これからきっと、辛いよりも楽しくて幸せな何気ない日常がたっくさん訪れるはずですね(^^)あ…ふふ、風車♪それだけはどうしても取り入れたくて、一番美味しいとこどりでラストに持ってきちゃった(*ﾟ▽ﾟ*)大好き大好き言い合う3人まるっと抱きしめてあげたい…っ！！ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 赤い浴衣の別嬪さんには私ならただでからあげあげちゃうし逆ナンもしたくなっちゃう♪楽しく書けた描写でした(^^)宏光視点でのあの日語りをラストに放り込む事でまたハッピーだけでは終わらない締め方になってしまいました(*ﾟ▽ﾟ*)笑。でも愛情たっぷり注いだよ♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢音
| 作成日時：2020年3月18日 19時
