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sideKi
──同じ気持ちになるか分からないけど、それでもいいなら
そんな不確かで不誠実な答え方をしたあの日から、こうなる未来はすでに決まっていたのかも知れない。
「きっ、北山っ？何で…？」
突然泣き出す俺を見て、藤ヶ谷は分かりやすく狼狽えだして俺の顔を覗き込もうとする。
こんなみっともない顔を見られたくなくて必死に顔を背けるも、それを許してはくれない藤ヶ谷に真正面から真剣な眼差しを向けられる。
「きたやま…？」
どうしたのと苦しそうな表情で俺の頬に手を伸ばそうとして、…けれどその手は俺に触れることなく直前で止まってしまう。
それを見て堪らない気持ちになって、また頬が濡れていく。
最初は、本当に戸惑いしかなかった。
だけど藤ヶ谷の気持ちに触れて、だんだんと自分の中で藤ヶ谷に対する想いが少しずつ変化していくのが分かった。
『北山だったらいてくれるだけでいいよ』
言う相手でも間違えているんじゃないのかと突っ込みたくなるくらいに、真っ直ぐで綺麗な言葉を向けられて、思わず息が止まった。
そして言葉を失ってしまった俺に間髪開けずに入った言葉…
冗談だよと言われるならまだ引き返せた。
そっかって、お前年上揶揄うのもいい加減にしなさいって、少し震える声は気合いで誤魔化して、気づき始めた想いにそっと蓋をすることができたのに。
『……ほんとだよ』
ポツリと呟いたその言葉は少しも揺れていなかった。
なぁ、何で？
何でお前はそうやっていつも俺に気持ちをぶつけてくるんだ？
怖くはないのだろうか。
曖昧な関係で明確な答えも出さずにいる俺のこと、どうして責めたりしないんだ。
分からない。
どうして藤ヶ谷が俺のことを好きなのか分からない。
…だけど、藤ヶ谷の気持ちが嘘じゃないってことだけは分かるんだ。
それから何だかんだ、電話かLINEはほぼ毎日のように交わされた。
いつも大体同じ時間に連絡してくることは俺への配慮が感じられて、それに気づいたときフッと優しい気持ちになれた。
連絡が無かった次の日は、何となく自分から連絡してみたりなんてして…
体調でも崩したんじゃないかって俺の心配は杞憂に終わり北山から連絡くれるなんて嬉しいっとテンション高めで電話に出る藤ヶ谷に安心して、スマホを握る指先に力が入っていたことにようやく気づいたり…。
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絢音(プロフ) - みーちゃんさん» みーちゃん♪この度は良縁に恵まれ、直接生の感想を頂くという尊い時間をありがとうございました！いやはやしかし生談義は良いですなぁ〜(*ﾟ▽ﾟ*)これからも素敵な藤北お届けできるように妄想に励みます←笑。 (2019年10月27日 11時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - もえさん» もえさん♪たいぴの胸にお顔ぐりぐりみったん、会員向けプレミアム雑誌（空想）に載せてもらいたいですよねぇー！それだけで我々は生きていけますね(^^)2人のもだもだした恋愛の行く末を見届けて下さりありがとうございました！番外編も頑張ります！ (2019年10月27日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶさん♪読み返しのところの追描写に納得してくれてホッ…。気持ちを自覚してからのみったんはかわいいの宝庫でしたね！笑。番外編も引き続き楽しんでもらえるように執筆中でございます♪いつもありがとうございます！ (2019年10月27日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ここさん» ここさん♪確かに、自分を北山さんにと太輔さんにと置き換えてみても双方とお付き合いしたくなるような魅力が詰まっていますよね(^^)そんな素敵な2人が無事にくっ付いて作者もホッとしているところです。番外編はひたすらに甘々いちゃいちゃさせたいと思いつつ…笑 (2019年10月27日 10時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ちぐさん» ちぐさん♪ようやくみっくんの心を手に入れた太輔さんはこれからいっぱい幸せな気持ちで満たされることでしょう！次は身体も…(〃ω〃)でもその描写番外編に入るかな…？ありがとうございました！ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢音
| 作成日時：2019年8月10日 23時
