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「っ、ふ、藤ヶ谷…っ」
ぎゅっと握った手と俺の顔を交互に見ながら北山は分かりやすく狼狽え始めた。
黙って北山の目を見つめると、やがて大人しくなりされるがままになる。
その一連の仕草を見ていたらもう脈ありなんじゃないかと思うけど、人懐っこいメンバー思いときたら単純に労われているだけなんじゃ…とも思う。
「……」
北山の真意が計り知れなくてどちらなんだろうと無言のまま悶々と考え込んでいると、だんだんと不安げな表情を見せてくる。
「……藤ヶ谷？なんで急に黙るの？」
「……」
「…やっぱり美味しくなかった？」
「いや、美味しかったよ」
「…じゃあ何…」
俯き加減に俺の裾を掴んでくる。
急に機嫌を損ねたと勘違いしているのだろう、暫し沈黙が続いた。
先に言葉を発したのは俺だった。
「…どうして、俺を家に呼んでくれたの？」
「え？」
「俺の気持ち知ってて、家に呼ぶってどういう事かちゃんと考えてる？」
「っ…」
北山の顔がカッと赤く染まる。
腰を抱いて引き寄せて唇をギリギリまで寄せると、ギュウッと目を瞑り身体を縮こませた。
睫毛がふるふると震えていて、すっかり強張ってしまっている身体はなんて正直なんだろうと、諦めにも似たため息を噛み殺す。
…何だ、やっぱりダメか。
それなのにこんな風呂上がりの無防備な状態で、自分のことを好きだと言っている男を部屋に上げるなんて、本当にどうかしている…。
もしかしてほかの男にもこうやって無防備に接しているんじゃないか…そう思ったらここで痛い目を見せた方が北山の為になるんじゃないか、なんて随分とぶっ飛んだ事を考えていた。
「……はぁ」
「っ…！」
「…バカ」
「ぁ…っ…」
額に軽くデコピンをお見舞いして両手で北山の肩を押しのけて距離を取った。
北山は何が起こったか分からないという風に呆然として俺を見ていた。
「する訳ないだろ…」
「…っ」
多少の苛立ちを含んだ声で吐き捨てると、何故か北山はぼろっと涙を零した。
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絢音(プロフ) - みーちゃんさん» みーちゃん♪この度は良縁に恵まれ、直接生の感想を頂くという尊い時間をありがとうございました！いやはやしかし生談義は良いですなぁ〜(*ﾟ▽ﾟ*)これからも素敵な藤北お届けできるように妄想に励みます←笑。 (2019年10月27日 11時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - もえさん» もえさん♪たいぴの胸にお顔ぐりぐりみったん、会員向けプレミアム雑誌（空想）に載せてもらいたいですよねぇー！それだけで我々は生きていけますね(^^)2人のもだもだした恋愛の行く末を見届けて下さりありがとうございました！番外編も頑張ります！ (2019年10月27日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶさん♪読み返しのところの追描写に納得してくれてホッ…。気持ちを自覚してからのみったんはかわいいの宝庫でしたね！笑。番外編も引き続き楽しんでもらえるように執筆中でございます♪いつもありがとうございます！ (2019年10月27日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ここさん» ここさん♪確かに、自分を北山さんにと太輔さんにと置き換えてみても双方とお付き合いしたくなるような魅力が詰まっていますよね(^^)そんな素敵な2人が無事にくっ付いて作者もホッとしているところです。番外編はひたすらに甘々いちゃいちゃさせたいと思いつつ…笑 (2019年10月27日 10時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - ちぐさん» ちぐさん♪ようやくみっくんの心を手に入れた太輔さんはこれからいっぱい幸せな気持ちで満たされることでしょう！次は身体も…(〃ω〃)でもその描写番外編に入るかな…？ありがとうございました！ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢音
| 作成日時：2019年8月10日 23時
