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「いっぱい寝たら少しはよくなる。
それでも辛かったら、メンバー総出でお前をフォローする。
だから太輔は、何にも心配しなくていいから…全力で楽しんでほしい」
「……」
「LIVEはチームだ。太輔一人が頑張る必要なんてないんだ。俺らは…みんなで頑張るんだよ」
「…っ」



言葉で伝えるのにはどうしたって限界がある。
痛みを感じさせないように力強く抱きしめて、絶対に大丈夫だと耳元で囁いた。



「一人じゃないよ、俺らがついてる。だから…頼ってほしいんだ」



涙の跡が残る頬にそっと触れ指先で拭った。
再び流れ出した涙は、不安からくるものではないと思いながら触れるだけのキスをした。

眠そうに目をとろんとさせてきたから、布団を肩まで引き上げてトントンと優しく叩きながら見守った。



「何かあったら起こしていいからな」
「ん…」
「おやすみ」
「……」



やがて規則正しい寝息が聞こえてきて、静かに息を吐き出した。
穏やかに眠れている様子に自然と顔が綻ぶ。



「……楽しもうな、太輔」



仰向けになって目を閉じれば、すんなりと意識が堕ちていく感覚がした。









不意に眠りから引き上げられたのは隣から感じる気配の異変だった。



「…たい?」
「っ…」



ぎゅっと俺にしがみ付いている身体は小刻みに震えていて、どうしたと肩に手を掛けたところで異様な熱さに気づいた。
顔を上げさせ首元に手を添えて脈を確かめるとだいぶ速いことがわかった。



「みっ…みっくん…っ」
「ん、頼ってくれてありがとう」
「さ…むい…」
「ちょっと待ってな」



布団から出て隙間無く包み込んでやると、涙に濡れた目が縋るように俺を捉える。



「あったかい飲み物と毛布持ってくるから」



安心させるように笑いかけると太輔は小さく頷いた。

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絢音(プロフ) - はっちみつさん» はっちみつさん、初めまして♪作者の北藤を愛でて下さりありがとうございます(^^)こちら現在連載中の「俺とお前のHUGKISS」へと続いておりますので、よければそちらもぜひ遊びにきて下さると嬉しいです♪今後も北藤は強く推していきたいと思います! (2019年7月29日 0時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
はっちみつ(プロフ) - はじめまして。こんなに素敵な北藤に出会えて感激してます。漢みっくんと可愛いたいPを今後も楽しみにしてます! (2019年7月28日 22時) (レス) id: 4caade0e16 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - さくらさん» さくらさん、初めまして♪日頃よりリピートして頂いているようで嬉しいです♪北藤はまだまだマイナーのようですが、北藤ちゃんの可愛さがもっと浸透すればいいのにと思う今日この頃です(^^)かわいい太輔さん、お届けできるよう頑張ります♪ (2019年7月26日 14時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - めぐさん» めぐさん、初めまして♪北藤の沼もハマってしまえば底無しなので、これからも細々と普及活動を行いつつ北藤ちゃんを愛でていきたいと思います!移行先でもまたお願いします(^^) (2019年7月26日 14時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - はじめまして。この作品の北藤が好きすぎて、いつも更新を楽しみに見させて頂いています(´-`)他の作品も何度も読み返してしまうほど好きです。私は北藤が好きなのですが、あまり北藤の小説を見つけないので嬉しいです!これからもかわいい藤ヶ谷くん楽しみにしてます! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 3c1a22a277 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:絢音 | 作成日時:2019年6月15日 17時

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