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家も近所で中学校も高校もずっと同じで、
一緒にいるのが当たり前の存在だけれど
でも、タイプは全然違う。
例えていうなら、夏恋は明るく輝く太陽だ。
もともと可愛くて評判の女の子だったけれど、
中学生になった頃から、どんどんあか抜けて
きれいに、女らしくなっていった。
明るい性格で積極的な夏恋は、いるだけで
ぱっとそのばを華やかにする存在だ。
中学3年生のときには他校にファンクラブまで
できたほどで、この高校に入学することが
決まった時は、入学手続きのときに
先輩の男子生徒がわざわざ様子を見に来ていた
なんていう伝説もある。
チア部で入部してからは、その華やかさに
一段と磨きがかかった。
背が高い訳じゃないけど、手足が長くて、
目鼻立ちのはっきりしている夏恋は
パフォーマンス中もひと際目立った。
1年生の夏にはレギュラーメンバーになり、
2年生の今は部長になって名実ともにチア部の顔だ。
みんなに囲まれている夏恋がこっちを見た。
『先に帰るね』とわたしは声を出さず、口パクとジェスチャーで伝えた。
夏恋は『えー?』という顔をするのを、
『気にしないで、バイバイ』とまた口パクで伝えると
手を振って歩き出した。
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作者名:ゆーか | 作成日時:2017年10月16日 19時