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「よかったね」


そう言うと、夏恋はえへへと笑った。

夏「Aママの唐揚げも食べたかったんだけどね笑」
なんて、言い訳のように言いながら

うれしそうに唐揚げパンを食べ始めた。





お弁当が終わると、日直だったわたしは職員室に

午後の英語の授業のための副教材を取りに行った。

一学期の副教材の小冊子全員分が入った紙袋を

渡され、わたしはよろよろと渡り廊下を歩いていた。




紙袋のひもが手のひらに食い込むのを感じながら、

さっきの事を思い出していた。

いつものことだなぁと思う。

男の子が夏恋目当てで近づいてくることなんて

今までだってよくあることだった





男子からも女子からも人気者の夏恋。


いつも人に囲まれていて、愛されキャラの夏恋。


そして、みんなとわたしをつなぐ存在の夏恋。


いつから、わたしと夏恋の関係はこんな風になったんだろう。





わたしと夏恋は幼稚園からずっと一緒だ。

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作者名:ゆーか | 作成日時:2017年10月16日 19時

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