君だけを想ってる OS (ページ7)

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「…もしもし、何？

今？家だけど」

智くんが電話しているのをジーっと見ていたら
突然僕に近づいてきて鼻を軽くつままれた

「ふぎゃ」

「ぷっ、はは」

むぅ

なにすんの

「ごめんごめん。傍に弟がいるの」

電話口でそう言うと僕の頭をぽんぽんとしてからカバンを持ってリビングを出ていく

しばらくすると私服に着替えた智くんがバタバタと玄関を出て行った

シンと静まり返る家の中

僕はため息をつきながらさっきまで智くんが寝ていたソファに身を沈めた

その夜

「なんで？約束してたのに」

「しょうがないでしょ、同窓会なんだから。お母さんだって急にハガキが来てびっくりしてるのよ」

日曜日に同窓会があるから買い物に行けなくなったって言うの

「じゃあいつなら大丈夫？」

「また、そのうちね」

「そのうちって答えになってない」

「もういいから、ご近所さんに迷惑だから早く寝なさい」

もう

楽しみにしてたのに