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僕の名前は翔
僕には兄弟がいて1つ上に智くん、３つ上にお姉ちゃんがいる
兄弟と言っても智くんは僕達と血の繋がりがない
まだ３人がとっても幼い頃、僕とお姉ちゃんのお母さんと、智くんのお父さんが再婚をして3人きょうだいになった
小学校に上がると智くんは毎日僕の手を引いて一緒に登下校してくれた
周りの一年生と比べて体が一回り小さい僕
自分の背中よりも大きなランドセルを背負うには体力が追い付かなくて
「ふぇ…あるけない〜」
立ち止まり、半べそをかいて智くんの体にぎゅうぎゅうとしがみつくのは日常茶飯時
「ほら、翔くん泣かないよ。ランドセル持ってあげるから、ゆっくり歩いてこ。ね？」
僕がコクリと頷くと、智くんがふにゃりと笑って頭を撫でてくれる
「翔くん、今日の給食はなにかなぁ」
「きゅうしょく」
「そうだよ。お昼ごはん、楽しみだねぇ」
「うん♪たのしみぃ」
いつも僕のペースに合わせてゆっくり歩いてくれる智くん
いつの間にか涙も引っ込んでいた
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作者名：りす | 作成日時：2019年5月14日 22時
