74 - ハロウィンの本音 ▽ sho side ページ24
.
結局、ハロウィンの醍醐味である仮装は断念して、31日の約束当日を迎えた。
Aちゃんとの待ち合わせは17時。
「途中まで迎えに行くよ。」と言ってくれたけど、チケットを渡した時、Aちゃんの家まで送っていったこともあって、家までの道を覚えていたから「家にいていいよ。」と断った。
____ ♪ ♪ ♪
マンションのエントランスでインターホンを鳴らすと、慌てた声のAちゃんが応答してくれた。
『ひ、平野くんっ!!』
紫「ごめん、10分くらい早かったよね。」
『ぜんっぜん大丈夫!今、エントランス開けるね!』
扉が開くと、Aちゃんから教えてもらった部屋番号へ向かう。
エレベーターに乗っている間、心臓がバクバクしてどうしようもなかった。
Aちゃんと会うのいつぶりだろ・・・。
確か、ツアー初日に楽屋に来てくれた日以来。
あの時は公演終わりで、スタッフや関係者もいる中だったから、バタバタしていてゆっくり話せなかった。
そう考えると、Aちゃんとこうしてゆっくり会うのはかなり久しぶりのこと。
____ ガチャ
玄関の前に着いて、深呼吸してからインターホンを鳴らそうとすると、扉が勢いよく開いてAちゃんが出てきた。
「平野くん、いらっしゃい!・・・わっ、!!」
紫「わっ!ちょ、大丈夫?」
勢い余って、よろけるAちゃん。
Aちゃんの体を支えようと咄嗟に手を伸ばしたら、抱き締めるような体勢になってしまった。
「ご、ごごめんっ!!!」
バッと瞬時に離れたAちゃんの顔は真っ赤で、申し訳なさそうに俯きながら目を泳がせている。
紫「・・・平気?」
「だ、大丈夫!ごめんね!玄関のドア、勢いよく開けすぎちゃった。」
そう言って、えへへと恥ずかしがるその顔は、まさに反則。
・・・・・・可愛すぎる。
「今日は来てくれてありがと。ゆっくりしていってね。」
「どうぞ。」と言うAちゃんの後に続いて、玄関で靴を揃えると、リビングへ案内してくれた。
ふんわりとAちゃんの香りで包まれたその部屋は、可愛らしいインテリアでまとまっている。
好きな人の家に来るのは初めてで、ずっと心音がうるさく鳴りっぱなしだった。
.
75 - ハロウィンの本音 ▽ sho side→←73 - ハロウィンの本音 ▽ sho side
1432人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mugi(プロフ) - キンプリさん» キンプリさん、はじめまして!すみません、コメントいただいたことに今気付きました(泣)オススメ欄からご覧いただき、とても嬉しいです〜!☺︎ 最高なんて言葉に照れました(´-`).。oO ありがとうございます!またコメント是非お待ちしてます! (2022年5月6日 11時) (レス) id: a81b354234 (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ(プロフ) - こんばんは。はじめまして。夜遅くにコメント失礼します。このお話がおすすめに出てきて、最初読んでみたら本当に面白すぎてハマりました!!一気に今アップされてるところまで全部読ませてもらいました!主さん、最高すぎです!これからも、更新楽しみにしています。 (2022年3月31日 22時) (レス) @page45 id: c3894689ba (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - 探偵 コーヒー珈琲(珈琲百円)さん» コーヒー珈琲さん、はじめまして!更新がかなり遅くなってしまい、ごめんなさい( ; ; )コメントとっても励みになります!少しずつ更新して行くのでどうぞよろしくお願いします ♪ コーヒー珈琲さんは平野くん派ですか?永瀬くん派ですか?☺︎ (2022年3月31日 11時) (レス) @page44 id: a81b354234 (このIDを非表示/違反報告)
探偵 コーヒー珈琲(珈琲百円)(プロフ) - 最初の1話でとっても面白かったです!お気に入り失礼いたします!更新待ってます。 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 237062e455 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - mugiさん» こんにちは。ずっと仕事で見たらたくさんお話が更新されてて( ;∀;)ありがとうございます!癒されました〜。:+((*´`))+:。 (2022年1月5日 13時) (レス) id: e82f003a63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mugi | 作成日時:2021年11月15日 21時