52 - 紫耀の恋 □ ren side ページ2
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海「えーー。Aさんに来てもらいたくないの?!この前、『ジャニーズのコンサートに行ったことない』って言ってたよ?」
紫「来て欲しくない。」
海「なにその即答!こっっわ!」
紫「いや、客席にいるって思っただけでゾワゾワする。」
海「ちょっとその表現!語弊!ゾワゾワじゃなくて、ソワソワ!でしょうが。」
海人と紫耀の言い合いを横で聞いていたら、紫耀がそんなことを言い出した。
まぁ、確かに客席に気になる人がおったら、いつもの倍緊張してしまう気持ちは分からなくもない。
海「ねえ、廉!廉は、自分が歌ってる姿を見て欲しいって人がいたら、コンサートに来て欲しいって思うよね?」
廉「まぁ、・・・多分。」
海「だよね?普通はそう思うよね?」
廉「んーでも、こっちのコンディション取り乱すような相手やったら、考えるかも。」
隣で目を丸くして、こくこくと紫耀が頷く。
紫「俺も廉のその考えと一緒。なんつーか、普段ミスしないようなところでミスしちゃいそうな気もするんだよなぁ。」
" そこにいる " って分かっただけで、その席にだけスポットライトが当たったように、ステージ上からポツンと光って見える現象に駆られる。
きっと、紫耀はこんなことが言いたいんやと思う。
廉「・・・せやったらさ、」
まだ気難しい顔を続けている紫耀に向けて、口を開く。
廉「普通にチケットプレゼントしたらええんちゃう?」
紫「普通に、とは?」
廉「関係者席とちゃうチケット。いつもマネージャーが数枚確保してるやん?それ一枚、プレゼントしたらどうなん?それやったら、どこにおるか分からんやろ。」
紫「うわ、廉頭いい。」
廉「うわってなんやねん。まぁ、あれやな、その数枚が残ってるかどうかの話やけど。」
それを聞いた紫耀がマネージャーに連絡をしようと慌ててスマホを取りに行く。
その姿を見て、海人が「結局来て欲しいんじゃん。」って呟きながら笑った。
廉「紫耀、好きなん?・・・その、話してた人のこと。」
海「みたいだね。俺も最近知ったんだよ。」
廉「ほぉー・・・。一般人やんな?」
海「そうそう。温かく見守ってあげよってじんと話してた。」
やっぱりそうなんや。
紫耀との付き合いは長いけど、
紫耀が誰かを好きになったりする姿を初めて見たなと、ふと思った。
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mugi(プロフ) - キンプリさん» キンプリさん、はじめまして!すみません、コメントいただいたことに今気付きました(泣)オススメ欄からご覧いただき、とても嬉しいです〜!☺︎ 最高なんて言葉に照れました(´-`).。oO ありがとうございます!またコメント是非お待ちしてます! (2022年5月6日 11時) (レス) id: a81b354234 (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ(プロフ) - こんばんは。はじめまして。夜遅くにコメント失礼します。このお話がおすすめに出てきて、最初読んでみたら本当に面白すぎてハマりました!!一気に今アップされてるところまで全部読ませてもらいました!主さん、最高すぎです!これからも、更新楽しみにしています。 (2022年3月31日 22時) (レス) @page45 id: c3894689ba (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - 探偵 コーヒー珈琲(珈琲百円)さん» コーヒー珈琲さん、はじめまして!更新がかなり遅くなってしまい、ごめんなさい( ; ; )コメントとっても励みになります!少しずつ更新して行くのでどうぞよろしくお願いします ♪ コーヒー珈琲さんは平野くん派ですか?永瀬くん派ですか?☺︎ (2022年3月31日 11時) (レス) @page44 id: a81b354234 (このIDを非表示/違反報告)
探偵 コーヒー珈琲(珈琲百円)(プロフ) - 最初の1話でとっても面白かったです!お気に入り失礼いたします!更新待ってます。 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 237062e455 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - mugiさん» こんにちは。ずっと仕事で見たらたくさんお話が更新されてて( ;∀;)ありがとうございます!癒されました〜。:+((*´`))+:。 (2022年1月5日 13時) (レス) id: e82f003a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mugi | 作成日時:2021年11月15日 21時