仕掛けられた罠 ページ39
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その後すぐにレッスンが始まって、今は2回目の休憩中。相変わらずふっかを中心に集まるみんなを横目に、自動販売機までやってきた。
買った飲み物を流し込めば、乾いた喉がちょっとずつ潤されて、踊って火照った体も少しずつ冷えてくる。近くにあったベンチに座り込み、遠くの方で聞こえてくる笑い声を聞きながらゆっくりと目を閉じた。
美「Aーちゃんっ」
『…美咲さん、どうしてここに』
美「ちょっとね、用事があったから」
不意に名前を呼ばれ、目を開ける。私の顔を覗き込んでニコニコしているのは今1番会いたくなかった人。クスクスと笑いをこぼす美咲さんは、私の隣に腰を下ろすとゆっくりと口を開いた。
美「…深澤君と付き合っちゃった」
『っ、…知ってます』
美「…どう言う気持ち？」
『別に…私は』
"なんとも思ってない"なんて言えるわけがない。本当は悲しくて悔しくて気を緩めてしまったら涙が溢れそうなんだ。黙り込んだ私を、美咲さんは満足そうに見つめている。
美「…深澤君…かわいそうよね。私が好きじゃないなんて、思いもしないでしょうに。ねえ、今すぐ別れるか彼がもっと私を好きになるまで一緒にいてどん底に突き落とすか…どっちがいいかな？」
『…やめて』
美「ん？」
『ふっかを傷つける事だけはやめて。貴方は康二が好きなんでしょ？ふっかは関係ないじゃない』
「んー、そうよねぇ」と視線を外した美咲さんは、もう一度私の顔を見て怪しげな笑みを浮かべる。
美「じゃあ、私のお願い聞いてくれる？」
『…SnowManをやめろってやつですか？』
美「ううん、今日レッスン終わるの18時よね？終わったら二階の会議室まで来てくれる？話があるから」
『そしたら、ふっかを傷つけないと約束してくれますか？』
美「ふふ、もちろん」
断れるはずなんてない。ふっかが傷ついている所なんて見たくないから。隣にいるのが私じゃなくても、ずっとずっと私の大好きな笑顔で笑っていてほしい。
『わかりました』
美「じゃあ、また後でね」
立ち上がり歩きだした美咲さんはどこか嬉しそうで、私はそんな背中をぼんやりと見つめた。
美「あーあ、単純で素直で本当にいい子。だからこそ、めちゃくちゃにしたくなるのよね」
そんな美咲さんの声が私に届くことはなかった。
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YUME(プロフ) - riri_purukawaさん» コメントありがとうございます（＾_＾）泣いてしまったなんて…嬉しくて私が泣きそうです(｡-_-｡)笑続編に移行しますが、そちらもどうぞお願いいたします！！ (2020年8月15日 23時) (
レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
riri_purukawa(プロフ) - さっくんとのデートのとこで泣いてしまいました(;o;) (2020年8月15日 17時) (レス) id: be778bbdda (このIDを非表示/違反報告)
YUME(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます（＾_＾）切なすぎて…ってお言葉嬉しすぎます( ^ω^ )これからも更新頑張るので、ぜひ楽しんでお読み頂けると嬉しいです(*´-`) (2020年8月15日 12時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - なんかもう切なすぎて……………こっちが泣きそうです…もう誰落ちでもいいから主人公が幸せになったらな、なんて思いながら見てます！こらからも頑張って下さい！！！！ (2020年8月14日 22時) (レス) id: f20013ee9d (このIDを非表示/違反報告)
YUME(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます！！私も書きながら、誰と幸せになるのか悩んでしまいます(｡-_-｡)みんなに幸せになってほしい(｡-_-｡)これからも楽しみにしていただからように頑張ります！！ (2020年8月11日 21時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUME
| 作成日時：2020年7月31日 13時
