大抜擢？ ページ22
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『ananですか？目黒と…2人で？』
ーーーそう。特集を組んでくれるそうだけど、どうする？
朝1番、マネージャーからかかってきた電話はある仕事の相談だった。
『あの…特集の内容って…』
ーーーあー、目黒がずっとやりたいって言ってたやつだよ(笑)その相手役をAにって。
あの噂の特集ね、もう本人がやりたくてうずうずしちゃって、ラウが見たくてうずうずしちゃってるやつね。
ーーーまあ、結構際どい撮影になるしいつも通りやるかやらないかは任せるけど…反響はすごいと思うよ。
紅一点という立場だからか、私が女だからかこういう撮影は一度相談してから決める。それが昔からのルールになっていた。たしかに、反響はすごいと思う。でも、相手役が私でいいのか？いつも近くにいるメンバーの私がその役をやる事でファンの子達はどう思うのかな…。
『ちょっと考えさせてもらってもいいですか？』
ーーーうん。けど、断られた時に相手役を探さなきゃだからってあんまり待てないみたいなんだ。だから、できれば午前中までに返事が欲しいんだけど…。
『はい、それは大丈夫です』
電話を切り、うーんっと考え込む。経験がないわけじゃない。でも、そんなに多いわけじゃない。だからこそ、私にその大役がつとまるのかが不安だ。
プルル、と再び携帯が震えて電話を耳に当てる。
ーーーもしもし、A？俺だけど。
『うん。目黒おはよ。』
ーーー聞いた？ananの事。
『さっきね。まだ返事は保留にしてあるけど…』
ーーーだと思って電話した。俺、相手役Aにやってほしいよ。
『でも…私に務まるか自信ないよ。それに、それみたらファンの子達が嫌な気持ちにならないかな？』
たしかに大きな仕事だけど、ファンの子が嫌がる事はしたくない。「らしくねぇじゃん」そう笑った目黒は、
ーーー逆にファンの子達も、他のどっかの女優が相手の方が嫌じゃない？それに、俺らって今"人気コンビ"らしいよ。
「だから、一緒にやろうよ。俺、Aとならいい写真撮れる気がする」そう言って切られた電話は電子音がこだましていて、そっと耳から下ろした。
…やりたい。でも、不安。
考えてるうちに浮かんできたのは、一つの想いだった。
…プライベートも仕事も変わらなくちゃ。
前に進まないといけないのは仕事も同じ。今まで避けてきた仕事だって挑戦しなければいけない。
握っていた携帯から、マネージャー電話をかけた。
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YUME(プロフ) - 杏奈さん» コメントありがとうございます(^^)杏奈さんも片想い歴が長いんですね！私もそうで、書いていて感情移入してしまいます（笑）他のメンバー達もこれからぐいぐいと行かせる予定なので、楽しみにしていてください！これからも更新頑張ります(o^^o) (2020年7月28日 22時) (
レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - はじめまして。ふっかさんにずっと片想いする主人公、私も片想い歴か長いので共感しながら読みました。文章が素敵で引き込まれます。他のメンバーからのアプローチも楽しみです！これからも更新頑張って下さい！！ (2020年7月28日 21時) (レス) id: aadbdb729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUME
| 作成日時：2020年7月27日 20時
