film20 弱音 ページ21
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倒れ込み、肩で呼吸をするのりかに明日人は、拳を握りしめ、監督に抗議する。
｢こんな特訓酷いです！｣
明日人の憤りにも、監督は表情を全く変えることなく何処を見つめている。
そんな態度が余計に明日人の神経を刺激し、助けを求めるようにAを見つめるが、彼女は複雑そうな表情のまま俯いてしまう。
あまり、彼女も気が進まないのだろう。
来た時に、Aが俯いていた理由がやっと分かった明日人は、苦い顔で歯を噛み締める。
重い空気が広がる中、そんな空気を打ち壊すように、のりかは明るい声で言った。
「明日人･･･。いいの、私、やってみる！」
｢のりかちゃん……｣
のりかは、タイヤの方に向き直ると、苦しそうな声で名前を呼ぶAに笑いかけ、｢続き、おねがいできる？｣と尋ねる。
Aは、既に傷だらけののりかの姿を見て、心が痛むが、覚悟を決めたのかキュッと口元を締め頷くと、再びタイヤの方へと向かう。
｢腰を低くして、おへそに力を入れてみて！｣
｢分かった！｣
Aがアドバイスすると、のりかは頷き、キッとタイヤを睨みつける。
心のもやもやを吹き飛ばすようにタイヤを精一杯の力で押し込むA。
再び倒れ込んでしまうのりかを見て、思わず目を逸らしかけるが、瞳を閉じて心を落ち着かせると、励ますようにのりかに呼びかけた。
｢さっきより上手いよ！もう1回やってみよう！｣
彼女の声援に後押しされ、のりかは立ち上がると、屈託のない笑みを浮かべうなづいた。
1日。また、1日と時間が過ぎていく。
だんだんと増えていく傷や痣を、手当をする度にAは、とても心が痛む。
白い肌が余計に、怪我を痛々しく見せていて、思わず目を逸らしてしまう程だった。
(だけど、私が不安げな顔をしていたらのりかちゃんは、もっと不安になるわ)
Aは、自分にそう言い聞かせ、特訓のサポートを続けた。
｢おや、どうしたんですか？｣
連日の特訓で、体力的にも精神的にもボロボロになり、うずくまったまま立ち上がらないのりかを見下ろして、超金雲はわざとらしい口調で言う。
「･･･私には、もう無理です。」
ー電撃が走ったー
今まで、一切弱音も吐かずに特訓に耐え続けたのりかの口からでた初めての弱音。
そんな彼女を見ても、何とも思わないのか監督は飄々とした態度のまま彼女を見下ろしていた。
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シロナ(プロフ) - 愛音さん» リクエストありがとうございます！水神矢くんは、対王帝戦の前後で、雪乃ちゃんを精神的に支えます。絡みは、少し先のお話で予定しているので、お待ちいただければ幸いです！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 水神矢成龍くんとの絡みをお願いします。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: 95fbe585e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - あんさん» あんさん、リクエストありがとうございます。鬼道さんとは、星章対王帝の試合で沢山絡ませる予定です！せっかくの幼なじみ設定なので、日常での絡みも増やしたいと思っています(*´艸`) (2019年3月20日 11時) (レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
あん - 鬼道さんとの絡みをお願いします。(￣^￣ゞ (2019年3月20日 10時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sirona | 作成日時：2019年2月28日 20時
