film19 タイヤ ページ20
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攻め上がる御影専農イレブン。抜かれてしまっても、全く焦った顔をしない雷門に杏奈は違和感と不信感を感じ始めていた。
「DFのみんな、守ろうとしていない!?」
がら空きのゴール前で、動こうともしないディフェンス陣を杏奈は不可解そうに見つめる。
(キープレイヤー海原のりか……)
拳を掌に打ち込み気合いを高めるのりかを、Aを優しい瞳で見守ると、ニヤリとした笑みを浮べた。
「今こそあの特訓の成果をみせる！A、見ててよね！」
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時は遡り、1週間程前。監督に、呼び出されたのりかは日和と明日人と共に旧部室に向かっていた。
そこには、いつものように手をひらつかせる超金雲と、何故か暗い顔でうつむき加減にバインダーを抱きしめているAの姿があった。
「あなたにやってもらうのは、どうでもいい雑用などではありません。」
どうでもいいとレッテルをはられ、日和は落ち込むが、構わず監督はAに促すように目配せする。
あまり気が進まないのか、ため息をこぼすと、Aはゆっくりと右隣に手を向けた。
｢これよ｣
大きな木にぶら下げられたタイヤを見て、のりかはキョトンとした顔でそれを見つめる。
このタイヤを使ってどんな特訓をするのか、のりかには検討もつかなかったのだ。
｢円堂さんもやっていたのだけど……まずは、やってみましょうか｣
タイヤを不安げに見つめ、Aはのりかの方に振り返ると、誤魔化すような笑みを浮かべ言った。
｢行くわよ？｣
｢いいよ！｣
タイヤを両手で固定し、顔を覗かせたAがのりかに問うと、彼女は両手を構え、頼もしく頷いた。
勢いよくタイヤを引いてのりかの方へと押し込む。
タイヤは、やる気満々だったのりかを軽々と吹き飛ばしてしまった。
｢のりか！｣
｢大丈夫？こんな感じなんだけど……｣
背中をモロに地面に打ち付け、大の字で倒れたのりかの側に明日人と日和が駆け寄り、心配そうに顔をのぞき込む。
Aは、のりかに手を差し出しすと、ゆっくりと立ち上がらせ、伺うように言う。
「これを止められれば合格ですよ。｣
「めちゃくちゃ本格的じゃないですか!? どうして僕だけ雑巾!?」
あまりに差のある特訓内容に、日和は不満げに抗議するが、監督は相手にしない。
そんなやり取りの間にも何回もふきとばされてしまうのりか。Aは、聞こえてくる彼女の苦しそうな声に、思わず目をつぶると、震える手でバインダーを抱き締める。
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シロナ(プロフ) - 愛音さん» リクエストありがとうございます！水神矢くんは、対王帝戦の前後で、雪乃ちゃんを精神的に支えます。絡みは、少し先のお話で予定しているので、お待ちいただければ幸いです！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 水神矢成龍くんとの絡みをお願いします。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: 95fbe585e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - あんさん» あんさん、リクエストありがとうございます。鬼道さんとは、星章対王帝の試合で沢山絡ませる予定です！せっかくの幼なじみ設定なので、日常での絡みも増やしたいと思っています(*´艸`) (2019年3月20日 11時) (レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
あん - 鬼道さんとの絡みをお願いします。(￣^￣ゞ (2019年3月20日 10時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sirona | 作成日時：2019年2月28日 20時
