film14 疑問 ページ15
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｢何か機嫌いいな……A｣
スタジアムで合流して、一緒に帰宅してから、ずっと鼻歌交じりに花束を見つめていた彼女の姿に、明日人達は不思議そうに呟く。
ガラスの花瓶に、スズランを優しく刺すと、Aはそれをゆっくりと、食卓のテーブルの上に置いた。
｢綺麗な花だね、誰かに貰ったの？｣
｢うん。内緒！｣
満足げに飾られた花を見つめる彼女の隣でのりかが尋ねれば、Aは唇に人差し指を当てると、悪戯な笑みを浮かべ言う。
のりかが目をぱちぱちとさせると、｢よかったね｣と優しく言えば、彼女は嬉しそうにうなづいた。
｢それよりも！腕大丈夫なの？｣
｢明日人っ！｣
2人の会話に割り込むようにして、明日人が頬をふくらませ言えば、Aは呆気に取られたように目を瞬かせると、頬をかきながら笑った。
｢大丈夫よ、そんな大怪我じゃないし｣
｢本当に心配したんだからね！｣
明日人がAの言葉を遮るようにして言えば、周りのみんなもうんうんとうなづいている。
｢ごめん…また、心配かけちゃったね｣
｢大事にならなくて良かったよ｣
｢きーちゃん……｣
俯いてしまった彼女の頭を優しく撫で、氷浦がフォローすれば、明日人達も柔らかな笑みを浮かべていた。みんなの優しさに胸がつまり、思わず泣きそうになりながらもAは、控えめに微笑んだ。
｢ありがとう……｣
｢そういえば、試合すごかったな！雪原に舞う銀華だってな｣
｢ええ。なんだか恥ずかしいわ｣
空気を切り替えるように、話題を切りかえた剛陣が明るく言えば、Aは照れたのか耳を赤くする。
｢でも、本当びっくりしちゃった！｣
｢あれ程上手くなっているとはな。俺達と数年前にやった時よりも格段に上手くなっている｣
｢お前の実力なら、選手としても充分通用するだろうに……｣
｢そんなこと……｣
捲し立てるように褒めれば、Aは両手を前に出し、ふるふると首を横に振る。
すると、奥入がメガネの縁をクイと上げ、不思議そうに尋ねた。
｢でも、疑問です。貴方ほどの実力者がどうして、プレイヤーとして学校に派遣されなかったのです？｣
｢確かに……｣
的を得た彼の言葉に、一同は顎に手を当て考え込む。当の本人は、困ったように笑うと、誤魔化すように言った。
｢たまたまよ、それに元々私マネージャーだし｣
｢あ、そっか！｣
のりかはぽんと掌に拳を置くと、納得したのかうんうんとなんども頷く。
そんな中、小僧丸と氷浦は少し訝しそうな顔で彼女の横顔を見つめていた。
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シロナ(プロフ) - 愛音さん» リクエストありがとうございます！水神矢くんは、対王帝戦の前後で、雪乃ちゃんを精神的に支えます。絡みは、少し先のお話で予定しているので、お待ちいただければ幸いです！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 水神矢成龍くんとの絡みをお願いします。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: 95fbe585e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - あんさん» あんさん、リクエストありがとうございます。鬼道さんとは、星章対王帝の試合で沢山絡ませる予定です！せっかくの幼なじみ設定なので、日常での絡みも増やしたいと思っています(*´艸`) (2019年3月20日 11時) (レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
あん - 鬼道さんとの絡みをお願いします。(￣^￣ゞ (2019年3月20日 10時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sirona | 作成日時：2019年2月28日 20時
