灰谷兄弟の長男［男主］

forty eight ページ49

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そのままヤクを飲み込んだ春千夜


もうそろそろいいか


春千夜から離れようとすると頭をガシッと押さえつけられて春千夜の舌が俺の口に入ってきた



これ知ってる

蘭がいつもやるやつだ



でも少し違う


蘭がいつもするのは舌を絡めてくるやつ

でも春千夜は舌で俺の歯をなぞってくる




酸素が足りなくて頭がふわふわする

そろそろ本当に酸欠になる

そう思っていると春千夜がやっと口を離してくれた




こちらを見ることなく首に手を回し抱きつく春千夜


俺は春千夜を同じように抱きしめるしかなかった
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春「なあ」

数分たったところで春千夜が口を開いた

『どうした？』

春「俺のこと嫌いになった？」


不安そうな声で言う春千夜

『なってないよ。これからもずっと大好き。』


春千夜が力を強める


春「1番じゃないのに？」

『蘭と竜胆は弟だから。あいつらが生まれた時からずっと一
緒にいるから春千夜とはやっぱり違う。でもかんがえてみ
ろよ。
結婚した人は結婚した人が小さい頃から1番だったわけじ
ゃないだろ？
色々人生経験を積んでこの人と一緒に居たいって思った人
がだんだん1番になっていく。
だから1番はそこまで気にしなくてもいいよ。』



俺の率直な考えだ

春千夜は納得したようにわかったと返事をした


春「もうちょっとこのままがいい」


俺は春千夜をもう一度抱きしめた

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