秘匿死刑 ページ8
頭がぼんやりする。少しずつ広がる視界に淡く橙色の光が写る。何度か瞬きをした所で漸く頭が覚醒した。そして一言言わせて欲しい。……此処はどこですか？？
大量のお札が壁一面に貼られていて。私は椅子に座らされ後ろで太い縄で両手を縛られ。しかもその縄にもお札が貼られていて。唯一の救いは灯りがあること。ありがとう灯りよ、でもなんでこの色なの？より恐怖を煽られるんだが…。
「あ、起きた？おはよ＿」
『ぎゃああああ！！お化けぇぇぇ！！！』
いきなりヒョコッと視界の隅から出てきた白い何かに驚き思わず足をふり上げる。その足は白色の物体に当たり綺麗に白色が飛んで行った。なになになに！？寝起きにこれは心臓悪いって！！
白色の物体がゆらりと起き上がった。それを見て私はあることに気付く。……やべぇ、人蹴っちゃった。てか、あの人見覚えあるな。
『アンタ確か…』
「あ、覚えてる？というか、いきなり蹴らないで？」
『………………
「五条悟ね。誰だよ武」
ああ、そうそう。五条さんだ。まぁ名前の響き同じなんだしいいよね。
私の前に椅子を持って来てそこに座る五条さん。そして私を見て……笑った。何笑ってんだこら。ジト目で五条さんを見るとその視線に気付いたのか五条さんが口を開く。
「いや〜、君ボロボロだね」
『だったら、せめて寝てる間に治療しといてくれません？』
怪我治ってないのも、血すら拭きとられていないのも知ってますよ。それくらいやってくれよ、五条さん。
「そろそろ本題いこっか」と五条さんが言う。最初から本題入れば良かったじゃねーか。誰だと思ってんだ、笑った奴。
「小鳥遊A。君の秘匿死刑が決定した」
『…………頭大丈夫ですか』
「ねえ、これ昨日も言われたよ？」
いきなり真面目そうな声になったかと思えば言ったことがちょっとなあ…。やっぱ厨二病拗らせてますよね？
はああぁ、と大きな溜め息を吐いた五条さんはガシガシと頭を掻く。え、情緒不安定？
『……頭叩きましょうか？』
「……一応聞くけどなんで？」
『え、壊れた物は叩いたら治るって師範が言ってたから…』
「昭和時代の家電かよ」
『私大正時代の者ですけど』
「………………」
おい、黙るな。
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ゆゆ(プロフ) - 小春日和さん» 面白いです！！更新ありがとうございます✨ (7月11日 20時) (
レス) @page23 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - ゆゆさん» 返信遅くなりました！めっちゃ褒めてくださって嬉しいです！更新停止にならないように頑張りたいです！ (7月11日 19時) (レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 面白い！......でも更新されてないの残念...泣 何回も読み直してます！最初に言ったとうりめちゃめちゃ面白い作品で語彙力も高くて！続き...書いてくれたら嬉しいな... (6月8日 16時) (レス) @page21 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - みーさん» あたたかいお言葉心に染みます。ありがとうございます！頑張って更新していきます！！ (2022年7月28日 8時) (レス) id: 659926ff91 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - ( ･´ｰ･｀)どやｗさん» ありがとうございます！私、文才分けてほしいって言われたの初めてです。めっちゃ嬉しいです！！ (2022年7月28日 8時) (レス) @page11 id: 659926ff91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小春日和 | 作成日時：2022年5月5日 14時
