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懐かしい……と言っても数日前のカナヲとの会話を思い出した。普通に忘れてたわ、この会話。いや、めっちゃ大事な話じゃん?なんで忘れてるんですかね私は。



カナヲには大丈夫って言ったけどさ、全然大丈夫じゃないわコレ。心臓を誰かに掴まれてるみたいな、気を抜いたら体が爆発しちゃいそうな…?とにかく結構きついね。



壁に手を着いたまま、ゆっくりと呼吸をする。取り敢えず困った時は全集中の呼吸。これ大切。全身を巡っている血を操って、速くなった心拍数を落ち着かせる。あっ、体普通に戻った。……え、何だったんだあれ?




戻った体の感覚に驚きつつ、喜びを静かに噛み締めていると、頭上から呪霊の気配がした。……ごめん、君達のこと忘れてた。←咄嗟に避けようとして___私は尻餅をついた。嘘だろ、足が動かねぇ。目前に迫る呪霊に慌てて刀を抜いた瞬間。ゴッという鈍い音ともに強い衝撃が真横から襲ってきた。あ、待って。ちょっ、肋逝った。





まさか2体居たとは思わなかった。やっぱり呪霊の気配ってイマイチ分かってないんだよな〜。とはいえやばいぞコレは。アイツら全力で殴り飛ばしたな。真横からの打撃で肋がさようならをし、久しぶりの骨が折れる感覚に驚いている間に次は上の呪霊からの打撃。咄嗟に自分と呪霊の間に刀を滑り込ませたけど、威力を落とすことは出来なくて床に叩きつけられた。受け身を取れる訳もなく、強く打ちつけた頭が一瞬思考を放棄しかけた。




そして今に至る。直接打撃を受けた刀を持っていた右腕が痺れてる。最悪過ぎるじゃん…。ギリギリ刀は握れるけどさ、斬るとなると厳しいなぁ。などとまだ全然働かない頭を頑張って動かしていると、今回こそはっきりと捉えた呪霊の気配を感じた。痺れて動かない右腕を庇いながら左手を床に着き呪霊に回し蹴りを喰らわす。やばいやばい。運動不足過ぎてそろそろ体力が死ぬ。





急いで体勢を立て直し、走り出したその刹那。ツルッというあまりにも間抜け過ぎる感覚に思わず足元を見るとそこには……バナナ、だっけ。黄色い皮が落ちていた。誰だよ、こんな所にお笑いの定番すぎて全然面白くないバナナの皮で滑るだなんて状況作り出した奴!!




顔を上げれば目の前には大きな窓。そして最悪過ぎるけど今呪霊に周り囲まれてるんだよね。ははっ、笑えねぇけど笑うしかねぇ。





もうどうにでもなれと私は窓へと突っ込んだ。その時に鍵の所で右腕ぶつけて痺れが悪化したとか言える訳がない。←

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ゆゆ(プロフ) - 小春日和さん» 面白いです!!更新ありがとうございます✨ (7月11日 20時) (レス) @page23 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - ゆゆさん» 返信遅くなりました!めっちゃ褒めてくださって嬉しいです!更新停止にならないように頑張りたいです! (7月11日 19時) (レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 面白い!......でも更新されてないの残念...泣 何回も読み直してます!最初に言ったとうりめちゃめちゃ面白い作品で語彙力も高くて!続き...書いてくれたら嬉しいな... (6月8日 16時) (レス) @page21 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - みーさん» あたたかいお言葉心に染みます。ありがとうございます!頑張って更新していきます!! (2022年7月28日 8時) (レス) id: 659926ff91 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - ( ・´ー・`)どやwさん» ありがとうございます!私、文才分けてほしいって言われたの初めてです。めっちゃ嬉しいです!! (2022年7月28日 8時) (レス) @page11 id: 659926ff91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小春日和 | 作成日時:2022年5月5日 14時

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