★ ページ11
「あー悪い、つい」
『つい……？』
声がした方を見てみると、そこには美人な眼鏡の女の子がいて。私と目が合うとすーっと目を逸らされた。悲しい…。
というか、ついってなんだ。ついで槍投げますか？投げませんよね？なんで投げたの？？ねえ、なんで？
視線だけで彼女にそう訴えかけると、こちらに美人さんが近づいてくる。……はっ、これはまさかの一目惚れってヤツを彼女がしちゃった？うん、分かるよ、私顔は良いからね。いや性格も良いんだけどね？
一人うんうんと頷いていると彼女は私の前を通り過ぎ、壁に刺さった槍を引っこ抜いていた。あれ、私への告白は？スタスタとまた私の前を通り過ぎドカッと椅子に座り槍を袋の中に仕舞っている彼女を呆然と見つめる。
「真希ー、いきなり呪具投げちゃダメでしょー」
「しょうがねぇだろ。悟が前にヤバい奴連れて来たから今回もそうだと思ってたら、こう、つい…な。投げちまったんだよ」
「もしかしてヤバい奴って僕のこと？」
「まあ、もしかしなくても憂太しかいないよな」
「しゃけ」
『…………誰か私に説明をくださーい』
全員個性が強い、強すぎる。部屋の中にいるのは槍を投げた女の子と黒髪の気弱そうな男の子。それから口元を服で隠してる男の子と白と黒の熊。……最後の熊何？いや、可愛いけどさ。なんか思い出しちゃうんだよね、昨日の夜の事。
「説明は後でするからさ。取り敢えずこんな出入り口で止まらずに中入ってよ」
『…………もう何も飛んで来ませんよね？』
「ははっ、安心してよ。大丈夫……………多分ね」
信じられねぇ。何多分って。確信持ってよ。先生でしょ？
五条先生に背中を押され4人…3人と1匹？の前に立つ。立った、立ったけど何をしたらいいんだ五条先生！！
隣に立つ五条先生を見ると、「あーそっか。こういうの初めてか」と納得したように言う。こういうのってどういうのですか？
「えー、皆様！転校生を紹介しまーす」
「見たら分かる」
「何も情報なかったけどな」
「昨日入学決まったからね。ではではこの子の名前はぁ〜」
くるっと後ろを向いた五条先生は深い緑色の壁に白い文字で私の名前を書いていく。字綺麗だ、意外。
「小鳥遊Aちゃんです！大正時代から来ちゃいました〜。色々分からないだろうから皆よろしくね〜」
「「「「は？」」」」
『よろしくー』
こうして私の初めての学生生活が始まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ(プロフ) - 小春日和さん» 面白いです！！更新ありがとうございます✨ (7月11日 20時) (
レス) @page23 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - ゆゆさん» 返信遅くなりました！めっちゃ褒めてくださって嬉しいです！更新停止にならないように頑張りたいです！ (7月11日 19時) (レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 面白い！......でも更新されてないの残念...泣 何回も読み直してます！最初に言ったとうりめちゃめちゃ面白い作品で語彙力も高くて！続き...書いてくれたら嬉しいな... (6月8日 16時) (レス) @page21 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - みーさん» あたたかいお言葉心に染みます。ありがとうございます！頑張って更新していきます！！ (2022年7月28日 8時) (レス) id: 659926ff91 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - ( ･´ｰ･｀)どやｗさん» ありがとうございます！私、文才分けてほしいって言われたの初めてです。めっちゃ嬉しいです！！ (2022年7月28日 8時) (レス) @page11 id: 659926ff91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小春日和 | 作成日時：2022年5月5日 14時
