私結婚してますから

七 ページ7

「デートしませんか？」

『へ？』

あれからしばらくして、二人が夫婦というのが広がってからAは頻繁に仕事で外に出るようになった

最初は鬼灯も止めだが…

『あなたの妻ってわかってて手を出す人なんかいませんよ』

「しかし！」

『それに、私も鬼灯様に頻繁に会いに行けるわ！』

「！」

そのセリフにキュンと来た鬼灯は許可した

しかし鬼灯はやっぱり他の人に妻をジロジロ見られるのは嫌だと考えた

そこで…

「外で仲良しアピールすれば周りも更に認知するかと」

という名目の牽制をしようと考えたのである

『じゃあ！一緒にお買い物したり遊んだりいろいろ出来るの！』

「もちろん、あなたがやりたいこと全てやりましょう」

そう言えばパァっと顔を輝かせるA

(かわいい…)

『どこ行きましょうか？』

「買い物がしたいんでしょう？何を買いたいんですか？」

『あのね、鬼灯様が嫌じゃないなら…何かお揃いの物が欲しくて』

「は」

『あ！や、やっぱり嫌かしら？』

「買いましょう！しましょうお揃い！」

ガシッと手を握る

『無理してない？』

「むしろ今幸せを噛み締めてます！服でも小物でもなんだってかまわない！なんなら全て揃えてもいい！」

『そ、そう？』

食い気味の鬼灯に少しビビるA

「いざ行かん！最高のデートに！」

(鬼灯様すごい張り切ってる…)

それからというもの鬼灯はデートをするため有給を取るべく死ぬ気で頑張った

浮かれすぎて逆にキレ気味の鬼灯を落ち着かせるのはかなり大変だったとかなんとか

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