treasureは、すぐそばに。 (ページ35)

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ヨシside

無事に横浜での初来日公演を終え、明日のホテルチェックアウトの時間まで、自由時間となった今日。

俺はルームメイトのジュンギュと、ドンキまで散歩することにした。

そういえば、Aも横浜をぶらぶらしたいと言っていたし誘ってみるか。

そう思い、Aに連絡をしてみる。

ヨシ今からドンキまで買い物行くけど行く?
Aえ〜今から?もうお風呂入っちゃったんだよね
ヨシジュンギュもいるよ
Aじゃあ行こっかな

あんなに散歩したいと言っていたAなのに、相変わらず引きこもり属性を発揮して最初は渋っていたものの、引きこもり仲間のジュンギュが外出しているなら、と、出てきてくれた。

A『絶対トゥメと会いませんように絶対トゥメと会いませんように……』

ヨシ『何で(笑)スッピンだから？』

A『うん、こんな姿見せられない』

ヨシ『スッピンでも可愛いから大丈夫やで(笑)』

A『ヨシくんは優しいから参考にならないよ……』

そんな会話をしながら、到着したドンキ。

日本って色んなものがあって面白いなあと、店内を物色していると、ジュンギュとAが「あ！！」と大きな声を出す。

なんだ？と思い声のする方を見てみると、

A「ジュンギュや！これ買おう！」

ジュンギュ「何個買う！？ぶりぶりざえもん当てたい！」

………そんなことだろうと思った(笑)

2人の視線の先には、Aとジュンギュが大好きなクレヨンしんちゃんのランダムグッズ。

Aとジュンギュは、クレヨンしんちゃんが大好きで、ジュンギュに至ってはクレヨンしちゃんのチャームをバッグにつけているほどだ。

2人は既に何個買うかで盛り上がっているけど、ジュンギュはお金を両替していなくて、自分のカードも使えなかったんじゃないかな。

Aが払うんかな。

と、支払いについてなぜか俺が心配していると、またAが「あ！！」と二度目の大きな声を出した。

ジュンギュ「どうした？」

A「お財布……忘れた」

ジュンギュ「ヤー！！どうやってこれ買うんだよお！」

どうやら2人とも支払い手段がないらしい(笑)

本当に、この2人は抜けてるというかなんというか……

しばらくその様子を黙って見ていると、俺に気付いたジュンギュがAに耳打ちして、何かコソコソと話し合っている。