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「……例えばねー、松潤がお姫様抱っこしてくれたとしてね」
「うん?」
「舞い上がるんだろうけど、……アイツにしてもらったほうがもっと嬉しいなって思える」

「次に夏油なら? 疲れてるときに夏油が頑張ったねって言って頭を撫でてくれたらあー私お疲れさまよく頑張ったねって落ち着けると思うんだけど、アイツがしてくれたほうがもっと疲労がぶっ飛ぶよ」
「つまり結論は?」
「そこまで言わせる!? チクッたりしたら3ヶ月は禁煙させるよ? いいの!?」
「うん」

 その意志の強さどっから出てくるんだマジ……硝子お前ほんとなんか企んでる……でも禁煙させれるならまあいいか……?


「どこが好きとか、そんなこと数えてたらキリがないの。でも全部好きとかそういう薄っぺらいことが言いたいわけじゃなくて……えっと、あーもう、なんでこんな恥ずかしいこと言わなきゃ駄目なの!? 確かに好きなとこいっぱいあるよ!?」
「なんで好きなの?」
「知らない! 具体的な理由が無くてごめんね!? やっぱりその場しのぎみたいになるけどアイツの全部が好きなの! ウザイとこいっぱいあるけどウザくなかったら悟じゃないでしょ!? 性格悪いけど性格いい悟なんて悟じゃない!
〜〜っ、悟が悟だから好きなんだもん! 悟だから好き!」

 硝子の馬鹿! 一生タバコ吸ってろ! 気づかせてくれてありがとな!! でももう聞いてくんな!!!(ここまでノンブレス)


「……ふーん、」
「言ったそばからタバコ吸う……?」
「だってさー、五条」
「ゑ?」

 心肺停止した、??? ちょっと待って一旦生き返るわ。



 …………後ろにいるだと……!?


「キモ、なんでお前いるの? Mステ一緒に見たかったの? いつからいたの? キモ……(本心)」
「硝子がずっと通話繋げてくれてたからさー、序盤の松潤のあたりから我慢できなくなって来たわけ。そしたら別の意味で我慢できなくなってきた」
「あーポッキー美味しかった。私帰るね」
「へ!? 硝子、えええ駄目駄目置いていかないで!!!」

 ーー……A〜〜〜?


 あっっっっっまた死ぬわこれ……背後でしゃがみこまれたらもう終わり……


「なんでさっきの俺に言わなかったわけ?」
「さっき自覚したから!!!! 言ったとしてともこうなるの確定でしょ!!?」
「当たり前な? てかやっと素面で悟って言えたじゃん」
「……出 て い け」
「無ーーーー理、」






 このあとめちゃくちゃキスされた、終われ。


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作成日時:2020年12月30日 22時

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