第五話 自己紹介 ページ6
◆◇◆◇◆sideA
まさか私はこの男子達に囲まれるのっ？！
私も二人の男子もあまりの偶然に目をぱちぱちとさせる｡そのタイミングが3人ともほぼ同時｡さらにその後のお互いに顔を見合わせる動きまでシンクロしていた｡
「「「ふっ」」」
しかも吹き出すタイミングまで！！
あぁ､久しぶりにアリサ以外の人と笑った気がする｡
でもこれで分かった｡やっぱり"あの出来事"は私にとってものすごいトラウマになっていて､皆と話すのが怖くなっちゃったんだ｡
だけど……この二人だって聞いているはず｡去年から同学年の男子の間で私のあることないこと悪口が流れているのだ｡特に親友男子1･名前は一昨年同じクラスだし｡なぜ私と普通に接してくれるのだろうか？
いや､今はまだ知らなくてもいいや｡理由なんてどうでも良い｡
大体の男子は私が近寄ると離れていく｡席が近くなっても良く「うわぁ〜」と声をあげられたり､ため息をつかれたりする｡
でも今､普通に接してくれる男子もいることがわかって少しだけ私の心の傷が癒えた｡
今は何も知らなくていい｡……それでいい｡
そう思って二人の男子の方に向き直った時｡
親友男子1･名前が何やらぶつぶつと言い始めた｡
「……俺は3年C組､親友男子1･苗字親友男子1･名前｡9月生まれ｡好きな色は青､好きなアニメは妖術剣戟だ」
あっ､妖術剣戟は私も知ってる！！
原作は少年漫画ステップのものだが､大好きなのだ｡あとから話しかけてみよう｡
それにもう一人の男子が続く｡
「僕は3-C､親友男子2･苗字親友男子2･名前。二年の時に転校してきたんだ｡趣味は親友男子1･名前のスクバを開けること､親友男子1･名前のお弁当のおかずをつまみ食いすること､親友男子1･名前の消ゴムを盗むこと！そして、親友は親友男子1･名前」
いや、ほとんど親友男子1･名前のことじゃん！
きっと親友男子2･名前は親友男子1･名前のことが大好きなんだ｡
そして多分親友男子2･名前は世の中で言う"ドS"｡親友男子1･名前はドMなんだ｡いいコンビだな､と言うことは置いておき､自己紹介の番が私にまわってきた｡
「私はAA､10月生まれです。趣味は音楽を聴くことと本を読むこと｡そして妖術剣戟は私も好きです！よろしくね」
「「よろしく」」
全員自己紹介を終えて最後はハイタッチ！
私のよろしくねが良い仕事をしたようだ｡
……男子に触れたと言うことに少しドキッとしたのはここだけの秘密と言うことで｡
その時教室のドアが開いた｡入ってきたのは親友女子･名前だった｡
◆◇◆◇◆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
作者 - お知らせです。スマホがぶっ壊れましたので、3dsで更新します (2020年4月8日 11時) (
レス) id: 9780752fa5 (このIDを非表示/違反報告)
綾芽 - 面白い。更新ファイト！ (2020年4月6日 15時) (レス) id: 49419d4c4d (このIDを非表示/違反報告)
ほの - 小説読ませてもらってます。Snow Manっていうグループのメンバーの名前で読んでます。お話面白いです。これからも更新頑張って下さい。 (2020年3月30日 13時) (レス) id: 09e43cf4c2 (このIDを非表示/違反報告)
アメノエナ - え、好き。（突然の告白）応援してます頑張ってください！ (2020年3月25日 10時) (レス) id: ade8211ab6 (このIDを非表示/違反報告)
杏花 - とても面白いです！更新頑張ってくさい！楽しみにしてます！ (2020年3月18日 10時) (レス) id: 17f4c87d64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：*lemonsoda* x他2人 | 作成日時：2020年3月16日 8時
